松平斉貴が導いた写真史 顔触れ豪華120点 島根県美

奈良原一高さんの写真に見入る来場者=松江市袖師町、島根県立美術館
 山陰両県の写真史をたどる企画展「松平斉貴(なりたけ)からはじまる山陰の写真」が、松江市袖師町の島根県立美術館で開かれている。松江松平藩9代藩主・松平斉貴の写真など約120点が来場者の関心を集めている。11月11日まで。

 斉貴(1815~1863年)は7代藩主・松平治郷(はるさと)(号・不昧(ふまい))の孫で、山陰で初めて写真機材を手に入れたとされる。企画展では、1860年代前半に撮影された肖像写真とともに、写真術を習得しようと長崎に藩士を派遣した逸話を紹介している。

 写真に裏面から油彩で色を付ける「写真油絵」の特許を取得した小豆沢亮一(1848~1890年、松江市出身)や、砂浜にオブジェのように人を配した演出で知られる植田正治さん(1913~2000年、境港市出身)、奈良原一高さん(1931年~、松江高校卒)らの作品も並べた。時代を追って、写真史に名を刻んだ人物の功績に光を当てた。

 蔦谷典子主席学芸員は「山陰の写真史は日本の写真史と重なる。豪華な顔ぶれが山陰地方を舞台に活躍した史実を知ってほしい」と話した。

 毎週火曜日休館。

2018年8月31日 無断転載禁止