1人乗り自動車で大社観光楽しんで 1日から試験貸し出し

満喫プロジェクト島根半島西部協議会が貸し出しを始める1人乗りの電気自動車=出雲市大社町北荒木
 島根県出雲市大社町日御碕地区の自治協会などでつくる満喫プロジェクト島根半島西部協議会が9月、1人旅でも、町内の出雲大社周辺や日本遺産に認定された「日が沈む聖地出雲」の夕日スポットなどへ気軽に足を伸ばしてもらおうと、1人乗り自動車の貸し出しを始める。11月までの3カ月間の試験事業として実施し、来年度の本格実施を目指す。

 同協議会は環境省の「国立公園満喫プロジェクト」に選定された大山隠岐国立公園に含まれる同地区の官民組織。同町内の出雲大社から日御碕地区まで、公共交通を使った観光客の移動手段は従来、往復約6千円かかるタクシーや1~2時間半で1本の路線バスが使われてきたが、1回の充電で約40キロ走行できる電気自動車(最高時速60キロ)の導入で、豊かな自然や文化を感じながらゆったりと周遊してもらう。

 事業費は県、市の負担で組んでいる年間予算1200万円から420万円を充てる。貸し出しを含む発着と充電はJR旧大社駅(出雲市大社町北荒木)。道中の立ち寄り自由なフリーコースのほか、日御碕神社や出雲日御碕灯台、鷺浦地区などを巡る3種類の観光コース、さらに夕日鑑賞を主とした夕方以降のコースが選べる。

 観光コース利用者は目的地までのルート案内や名所の解説付きのタブレット端末もレンタル。料金は2時間プラン2500円、3時間プラン3500円と設定している。

 交通費の軽減や利便性の向上とともに新たな観光素材として活用し、国内外からの観光客誘致につなげる考え。同協議会の矢利安雄会長(74)は「1人でも多く日御碕に来てもらい、夕日などの美しい景色を見てほしい」と期待している。

2018年8月31日 無断転載禁止