錦織 ストローク安定 

【男子シングルス2回戦】ガエル・モンフィスと対戦する錦織圭=ニューヨーク(共同)
 【ニューヨーク=本紙特派員・曽田元気】テニスの全米オープン第4日は30日(日本時間31日)、ニューヨークのビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターであった。男子シングルス2回戦で第21シードの錦織圭(日清食品)が、世界ランキング39位のガエル・モンフィス(フランス)と対戦。速い攻めで第1セットを奪った。第2セット途中で相手が右手首のけがで棄権。錦織が3回戦に駒を進めた。

 錦織は元世界ランク6位の実力者に対し、第1セット第1ゲームをブレークして主導権を握った。第1セットを取り、第2セットは第2ゲームをブレークされたが、粘り強いプレーで立て直した。

 3回戦では第13シードのディエゴ・シュウォーツマン(アルゼンチン)と対戦する。

 状況応じ多彩なショット

 長期戦が予想された戦いはあっけない幕切れを迎えた。錦織圭が第2セット第9ゲームを奪うと、ガエル・モンフィスはネット付近で握手を求め、棄権した。第2セットは相手優位の状況を打開しつつあっただけに、錦織は「もうちょっとやりたかった」と複雑な表情。それでもストロークに手応えをつかみ、「勝てて良かった」と振り返った。

 第1セットは「完璧に近い」と自画自賛する内容。オープンコートをうまくつくり、「100パーセントで振って、100パーセントのボールがいっている」と強烈なフォアをたたき込んだ。

 調子を上げた相手の強打に苦しんだ第2セットは、1―4で迎えた第6ゲームに錦織らしさが出始めた。ブレークのピンチを5度迎えながらしのぎ、スピンの効いたフォアのクロス、ロブ、サーブアンドボレーなど状況に応じたショットを決めてキープした。

 第7ゲーム。ネット付近で、至近距離からの打球がラケットを直撃した相手が右手首を痛めた。

 「ストロークに不安がなくなってきた」と錦織。前哨戦で早々に敗れた分、大会前に練習を積めた成果が出てきた。「感覚がどんどん悪くなっていった」と話した前哨戦と対照的な出来だった。

 夜間にあった1、2回戦を合計3時間で終え、体力を温存できたのも好材料だ。万全の状態で3回戦に進む。

2018年9月1日 無断転載禁止