錦織 ラリー押し切る

【男子シングルス3回戦】ディエゴ・シュウォーツマンを下した錦織圭=ニューヨーク(共同)
 【ニューヨーク=本紙特派員・曽田元気】テニスの全米オープン第6日は1日(日本時間2日)、ニューヨークのビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターであった。男子シングルス3回戦で第21シードの錦織圭(日清食品)は、世界ランキング13位で第13シードのディエゴ・シュウォーツマン(アルゼンチン)を6―4、6―4、5―7、6―1で下し、16強入りした。

 錦織は第1セット、第2ゲームでブレークを許して1―4とリードされたが、第6ゲームから5ゲームを連取。第2セット以降も粘り強い相手を左右に揺さぶり、第4セットは3ゲームをブレークし、振り切った。

 4回戦は、世界4位で第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を3回戦で破った世界34位のフィリップ・コールシュライバー(ドイツ)と対戦する。

熱戦3時間超 序盤の劣勢挽回

 錦織圭がほえた。第1セットの第9ゲームをブレークし、5-4とリード。立ち上がりの劣勢をはね返し、主導権を奪い返した瞬間だった。

 錦織は序盤、第1セットの第1ゲームをブレークした1、2回戦とは異なり、動きが硬く、ミスが目立ち、返球が浅くなったところを攻められた。

 0-3となり、ようやく緊張が和らいだ。「スイングができるようになってきた」と動きに切れが出始め、「奮い立たせて攻撃的なプレーを心掛けた」と左右に揺さぶった。

 3―4で迎えた第8ゲーム、2度のブレークのピンチをバックハンドのダウンザラインなどでしのいだ。流れが再び相手に行きかねない中、第9ゲームのブレークにつなげる大きな価値のあるゲームだった。

 コートを走り回り、ミスによる自滅が少ない身長170センチのディエゴ・シュウォーツマンに対し、第2セット以降はフォアやバックに角度をつけてオープンコートをつくる本来のプレーを展開。ドロップショットを効果的に織り交ぜ、縦の動きでも手玉に取った。

 ショットも気持ちも振り切り、3時間18分の熱戦の末に手にした勝利。「ストロークでトップの選手を相手に、ストロークで押し切れたのは自信になる」とさらなる手応えを口にした。

2018年9月3日 無断転載禁止