出雲・佐田の住民有志「新佐田音頭」を復活 児童ら練習に熱

「新佐田音頭」の踊りを練習する須佐小学校の児童ら
 島根県出雲市佐田町の住民有志が9月、発表の場が途絶えていた「新佐田音頭」の踊りを復活させる。子どもたちに古里への愛着を深めてもらおうと、町内の教育関係者らに協力を呼び掛けた。8日に佐田中学校で開かれる体育祭での披露を皮切りに、10月にかけて町内の2小学校と2保育園の運動会で計約320人の子どもが踊る。

 1974年に旧佐田町教育委員会が制作した佐田音頭を、82年にシンセサイザーで編曲し「新佐田音頭」は完成。町内の須佐神社や神戸川といった地域の歴史文化、景観などを歌詞に盛り込んでいる。

 長年、町民体育大会や町内の小中学校の行事で披露され、幅広い世代に親しまれたが、高齢化などを理由に2003年を最後に町民体育大会のプログラムから消え、須佐、窪田両小学校でも次第に踊られなくなり、佐田中が16年に体育祭で披露したのが最後となっていた。

 昨春、県教委の「公民館ふるさと教育推進事業」対象として地元で復活案が浮上。須佐コミュニティセンター(出雲市佐田町反辺)の大崎強センター長(69)を中心に「音頭を通して子どもたちに佐田の良さを学んでほしい」と、学校関係者や地域住民に呼び掛け準備を進めた。

 踊りの指導用と継承を目的に、6月までに音源と振り付けをCD・DVD化して関係団体や学校などに配布。振り付けを習得した地元の踊り団体メンバーが、講師として各小中学校と保育園を訪れ、子どもたちの指導に当たっている。

 大崎センター長は「佐田の歴史や自然を歌う音頭が、次世代に受け継がれることを願っている。多くの人に見に来てもらいたい」と話した。

2018年9月3日 無断転載禁止