香港へ鳥取産品売り込み 現地で和牛フェアや物産展

米子|香港便で鳥取県入りする香港の旅行客。販路拡大と同便での訪日客の増加につなげようと、農畜産事業者らが県産品の売り込みに力を入れる=境港市佐斐神町、米子空港(資料)
 鳥取県の農畜産事業者らが「美食の街」として知られる香港への県産品の売り込みに力を入れる。国際定期航空路線・米子-香港便の開設に加え、購買力が高く、日本の産品が好まれる現地ニーズを踏まえた動き。牛肉やサツマイモなどを売り込みつつ、地元に観光農園を新設し「本場」で味わってもらう仕掛けづくりなどインバウンド需要を取り込む計画も進む。

 JA全農とっとり(鳥取市末広温泉町)は今月、現地の高級焼肉店2店舗で「鳥取和牛フェア」を開く。マスコミを集めた試食会も盛り込む予定。特産の長イモ「ねばりっこ」や二十世紀梨、日本酒などを絡めたメニューを並べる。

 取り組みに力が入るのは県産品の販路拡大に加え、2016年9月に就航した米子-香港便を利用した訪日客の増加につなげる狙いがある。同便は毎月2千人前後の外国人客が搭乗。路線開設に合わせて始め3年目となった今回のフェアでは、広東料理レストランも併設し、鳥取和牛などを使った料理で来場者の胃袋を満たす。

 同県は3日から7日間、一体的に鳥取の食の認知度向上をつなげようと、香港中心部の大型店「イオンスタイルコーンヒル店」で観光物産展も開催予定。県内14社が県産品を販売する。

 総合商社の石田コーポレーション(米子市米原8丁目)はグループ会社が栽培を手掛けるサツマイモを出品。今後は香港で日本産の人気が高いイチゴの輸出も視野に入れる。

 米子市彦名新田ではイチゴなどの収穫体験を楽しめる同社の観光農園が、年明けのオープン予定。主に訪日客をターゲットとし、石田康雄社長は「訪日観光の新たな魅力にしたい」と意気込む。

2018年9月4日 無断転載禁止