同郷の星 錦織選手「優勝を」 ボールボーイ経験の柏井さん

錦織圭選手にエールを送る柏井孝太郎さん=ニューヨーク、ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター
 テニスの全米オープンで3日(日本時間4日)、2年ぶりの8強進出を決めた錦織圭選手(28)=日清食品=に、会場のあるニューヨークからひときわ大きな声援を送る男性がいる。自治体国際化協会ニューヨーク事務所の柏井孝太郎さん(30)=松江市派遣。松江第四中学校2年の時、小学6年だった錦織選手とプロ選手との試合でボールボーイを務めた。「同じ松江市出身として誇りだ」と喜び、初優勝を願っている。

 学生時代にテニスに打ち込んだ柏井さんは、オーストラリアのマッコーリー大を卒業後、現地の飲食店で働き、2014年に市役所に入庁した。17年からニューヨーク事務所で勤務し、自治体の海外活動の支援、海外の青年を日本の自治体や学校などに招いて国際交流や外国語教育に携わる事業に取り組んでいる。

 錦織選手のプレーを初めて見たのは、ソフトテニス部に所属していた松江四中2年の時。松江市内であった錦織選手とプロ選手との公開試合で、ボールボーイを務めた。「プロと普通に打ち合っている。堂々としている」と、速いストロークを見せる年下の小学生の機敏な動きに驚いた。

 中学3年時には錦織選手も通ったグリーンテニススクールで練習し、進学した松江南高校では硬式テニスで活躍した。その後も世界で活躍する錦織選手を応援してきた。

 1回戦は錦織選手の試合を初めて現地で観戦した。ドイツ選手にストレート勝ちし「ゲームを支配し、貫禄を見せつけていた」と興奮。多彩な攻撃で観客を魅了し、味方につける姿に勇気づけられたという。

 14年の全米オープンは錦織選手が四大大会で初めて決勝に進んだ。松江市のニューヨーク事務所への職員派遣が最後となる節目の年に活躍を見せる郷土の星に、「4年前に達成できなかったグランドスラム優勝を目指してほしい」とエールを送った。

2018年9月5日 無断転載禁止