津和野出身の劇団新派女形・河合さん 磨いた芸披露 益田で公演

「劇団新派で広げた芸域の幅を見てほしい」と語る河合宥季さん
 島根県津和野町出身の劇団新派女形・河合宥季(ゆうき)(本名・林祐作)さん(23)のトークや朗読を交えた公演「河合宥季ファンの集い」が30日、益田市駅前町の益田駅前ビルEAGA(イーガ)で開かれる。河合さんが今年創始130年を迎えた劇団新派で磨いた芸を披露する予定で、広げた芸の幅を地元の住民に楽しんでもらおうと意気込んでいる。

 宥季さんは小学生の頃から女形にあこがれ、独学で舞を始め、学校や地域イベントで創作舞踊を披露。2011年春に日原中学校を卒業後、上京して研さんを積み、14年に歌舞伎界に入門した。

 女形の市川春猿(現河合雪之丞(ゆきのじょう))さんを師と仰ぎ、礼儀作法や立ち居振る舞いなど一切を教わり、歌舞伎俳優・市川猿珠(えんじゅ)(えんじゅ)として大舞台を踏んだ。17年1月、師匠と共に劇団新派に移籍した。9月2日から26日まで、東京・新橋演舞場であった中村芝翫(しかん)さん主演の「オセロー」に出演するなど、多忙な日々を過ごしている。

 集いは、今年5月の舞踊公演に続く地元でのステージで、開演時間は午後1時50分と同4時50分の2回。5月の公演のDVD映像を会場で上映し、宥季さんが解説するほか、新派で踏んだ舞台での経験や先輩から教わった事柄、今後の舞台公演について紹介する。

 新派で教わるイントネーションや鼻濁音といった日本語の持つ優しさや美しさを伝えようと、老若男女さまざまな声色を使い分けて朗読劇も披露する。

 宥季さんは「新派で、古典の大切さを勉強しながら、先輩方や師匠の役作りの仕方をよい意味で盗み、女形としての風情をつくりたい」と話した。

 参加費は2千円。チケットの問い合わせは秋田千鶴さん、電話0856(28)0990。

2018年9月28日 無断転載禁止