SLやまぐち号90日ぶり雄姿 津和野駅 住民ら熱い歓迎

観光客でにぎわうJR津和野駅のホーム=29日午後、島根県津和野町後田
 西日本豪雨の影響で蒸気機関車(SL)が回送できず運休していたJR山口線の「SLやまぐち号」が29日、新山口-津和野間で運行を再開した。島根県津和野町後田の津和野駅では、約90日ぶりに観光客を乗せて訪れたSLの雄姿を、住民らが小旗を振って歓迎した。

 SLのD51形がけん引する、やまぐち号は午後1時ごろ、豪雨被害の復旧や観光再興に願いを込めた「がんばろう!西日本」のヘッドマークを付け、同駅に到着した。降り立った約200人の観光客は、車体を眺めたり、記念撮影をしたりして楽しんだ。

 改札口付近では、下森博之町長や町観光協会の池田和哉会長らが「SL復帰おめでとう」などと、歓迎の思いを込めた住民の寄せ書きを掲げて出迎えた。駅前では地元有志が、郷土料理の芋煮を振る舞った。

 やまぐち号は7月1日に一時休止して、機関車2台は修理などで山口線から離れた。その後、西日本豪雨で山陽線が不通となった影響で山口線に回送できず、運行再開まで1カ月半を要した。12月24日まで土・日曜日を中心に運行する予定だが、30日は台風通過のため運休する。

 山口市から家族4人で訪れた会社員の宮本悠平さん(35)は「運行再開と聞いて楽しみにして来た。家族で津和野を満喫したい」と話した。

 やまぐち号の運休で、同町を訪れる観光客は例年の2割減となっており、池田会長は「待ちに待ったSLが戻ってきて感動している。秋の観光シーズンに向けて弾みがつけば」と期待した。

2018年9月30日 無断転載禁止