女子ログ 古本のススメ

 古本が好きだ。もちろん作者にきちんとお金が行くように(古本の売り上げは作者にお金は払われない)、新品で買うに越したことはないが、絶版でどうしても手に入らない本や雑誌、そして書き込みのある本に巡り合うことがあって、どうしても古本屋に足が向く。

 書き込みのある本のことを痕跡本と言うらしい。皆さんもマーカーや鉛筆などで線が引いてある本を見たことがないだろうか? チェーン店の古本屋ではそういった本は基本買い取らないようだが、まれに確認をすり抜けたものに出合うことがある。

 私が興味深く思う箇所と線が引いてある箇所が違ったら、興味をひかれてその箇所を読み込んでしまうし、書き込みがあったらその書き込みの方を熱心に読んでしまう。書き込みがあるのは専門書が多いので、こちらとしても勉強になってありがたい。

 古い本だと値札が挟んであることもある。先日買った本に昭和28年の値札が挟んであり、そこに書かれた電話番号が4桁で感慨深く眺めてしまった。

 新聞記事が挟んであることもある。本の内容に関連した記事だとこれまたありがたいし、全く関係がない記事だと「なぜこれがここに挟んであるのか」と考えるのもミステリー小説を読んでいるかのようで面白い。

 そういった前の持ち主の息吹を感じられるのも、古本の良いところだ。

 (安来市・ふかみどり)

2018年10月12日 無断転載禁止