江津の山野草愛好会 創設者の思い引き継ぎ 最後の展示会へ

最後の展示会の準備に余念がない江津山野草愛好会の会員たち
 県西部の山野草愛好家でつくる「江津山野草愛好会」の最後の展示会が13、14の両日、島根県江津市敬川町の山陰植木鉢センターで開かれる。四半世紀にわたって活動してきたが、創設者が病気で亡くなったことなどで区切りとした。創設者の思いを引き継ぎ、市民に身近な山野草の文化を残していこうと、会員有志が来春に新たな組織の立ち上げを計画している。

 同会は1993年に、安井隆会長(故人)が市内の数人の愛好者に呼び掛けて発足。春、夏、秋に展示会を企画したほか、勉強会を毎月開き、会員の主婦らに植え替えや土の調合方法を熱心に指導し、普及に尽力してきた。

 しかし、安井会長が今年1月に88歳で亡くなり、副会長も体調が優れずに退会したため、今回の展示会を最後に解散することにした。同会の活動には、いったん区切りをつけるものの、「山野草を愛した会長の遺志を継ごう」と、会員有志が来年3月をめどに新組織を設立し、活動を引き継ぐことを決めた。

 最後の展示会には、会員10人が丹精込めて育てた約130点を並べる。国内最小の菊の一種「オキナワノギク」や小さな柿の実がなる「センナリガキ」の鉢植えなど珍しいものがある。展示即売コーナーでは、350円のマンリョウの苗から、2万円の盆栽風のロウヤガキまで多彩な植物を販売する。

 会員たちは12日、鉢植えを持ち込むなどして準備を整えた。代表の佐々木久子さん(71)は「長年、活動してきた愛好会の集大成の展示となる。多くの人に来場してもらい、季節感のある山野草を観賞してほしい」と話した。新組織の立ち上げに向け、会員を募集する。問い合わせは山陰植木鉢センター、電話0855(53)2542。

2018年10月12日 無断転載禁止