鳥獣戯画 石州和紙で躍動 浜田で模写作品展示

石州和紙に模写した「鳥獣戯画」を解説する楫ケ瀬孝さん(手前)
 京都市右京区の高山寺に伝わる国宝の絵巻物「鳥獣戯画」を、石州和紙に模写した作品が、島根県浜田市三隅町古市場の石州和紙会館で展示されている。浜田市内の男性が半年を費やして描いた全長11.5メートルの力作で、本物と見間違うほどの精巧な出来栄えが来場者の目をくぎ付けにしている。

 描いたのは同市外ノ浦町の楫ケ瀬孝さん(65)。2015年9月に市内の寺であった鳥獣戯画を模写するワークショップに参加し、全4巻のうち、甲巻の一場面をA3判の石州和紙に写した。

 出来に納得できなかったこともあり、模写の指導を手掛けた大学講師に連絡し、A3判のコピー計28枚を入手。今年3月から模写に着手した。

 地元の特産品を活用しようと石州和紙を仕入れ、筆圧や墨の濃淡に気を配りながら、けさを着用したサルや籠を担いだウサギ、カエルなどを和紙に書き写した後、のりでつなぎ合わせて原寸大に仕上げた。

 展示会場では、来場者が表情豊かな動物たちを目で追いながら作品に見入っる。楫ケ瀬さんは「本物を目にする機会は少ないが、ぜひ足を運んで模写作品を楽しんでほしい」と話した。展示は31日まで、入館無料。休館日は毎週月曜。

2018年10月14日 無断転載禁止