益田出身芸術家を世界へ 作品購入で支援、組織設立

マスダ・アーティスト・サポートが買い取る予定にしている野村康生さんの作品
 益田市出身の芸術家を世界に送り出すための支援組織が立ち上がった。民間主体の組織は第1弾として、同市出身で、現在は岡山県倉敷市を拠点に活動する現代芸術家の野村康生さん(39)への支援を決めた。作品を購入し、公共施設に寄贈する仕組みで、広く寄付金を募っている。

 支援組織は「マスダ・アーティスト・サポート(MAS)」。益田市などを拠点にするデザイン会社「益田工房」の大石淳司さん(39)=東京都渋谷区=らが中心となり、今年8月に発足した。

 野村さんは、米航空宇宙局(NASA)が公開している火星の等高線データを基に描いた5点の絵画作品を、県立石見美術館=益田市有明町=で開催中の企画展「めがねと旅する美術展」で公開している。

 野村さんは現代芸術の中心地で、多くの芸術家が集まる米・ニューヨークで活動する夢を抱くが、資金面で苦労しているという。そこで、MASが野村さんの作品を購入し、益田市内の公共施設へ寄贈する。公共施設での展示により、古里で野村さんの存在感をアピールできるほか、購入金額が野村さんの世界進出の一助となる計画だ。

 MASは1作品70万円、合計3作品を購入する予定で、パンフレットを印刷し、1口5千円から寄付を募っている。

 大石さんは「野村さんだけでなく、益田市出身の芸術家の活動支援で輪を広げたい」と意気込む。

 問い合わせはMAS実行委員会事務局、電話0856(25)7651。

2018年10月18日 無断転載禁止