神楽の魅力 絵画で発信 Uターン画家・山藤さん(江津在住)

神楽をテーマにした作品を描く山藤孝哲さん
 神楽をテーマにした絵画の制作を続ける江津市在住の画家、山藤孝哲(たかのり)さん(39)の個展「神楽の世界」が26~28日、浜田市原井町のサンマリン浜田で開かれる。ロックバンドのギタリストとして都会地で活動した後、Uターンした異色の「神楽画家」が手掛けた近作20点を展示し、古里が誇る文化を独自の世界観で伝える。

 江津市生まれの山藤さんは、3歳の頃から地元の神楽団で舞やはやしに触れて育った。江津高校の美術部で油絵と出会い、本格的に絵画を描き始めた。校内の音楽コンクールでピアノ伴奏を務めたのが契機となり音楽への関心が高まり、大阪府内の音楽専門学校に進学。卒業後は、首都圏や近畿を拠点に活動するヘビーメタルバンドのギタリストとして活躍した。

 26歳の時に「都会で暮らすうちに、古里の素晴らしさ、神楽の魅力に気付かされた」とUターンした。

 似顔絵やイベントのポスター作りなどで収入を得ながら、個人や神楽社中からの依頼で300点余りの神楽の絵を制作。都内の料亭の和室のふすま絵を手掛けたこともある。神楽の経験を生かし、面や衣装の質感をリアルに表現するほか、画面の中で静止した部分と動きのある部分とを描き分け、迫力あるダイナミックな印象を生み出す。

 個展には、今年に入り、スサノオノミコトや般若などをモチーフに描いた近作を展示する。山藤さんは「神楽を題材にした絵を見てもらうことで、郷土愛を深めてもらいたい」と話した。開場時間は午前9時~午後6時(28日は午後3時まで)。

2018年10月24日 無断転載禁止