輝(き)らりキッズ 石見神楽 楽しく練習

子ども神楽教室(江津市桜江町谷住郷)

 児童年長組 伝統を学び交流

  平田 伸樹(ひらた のぶき)君(桜江小6年)
  浜吉 聖瑛(はまよし しょうえい)君(石見小6年)

  松島 蒼波(まつしま あおな)さん(桜江小6年)

神楽の面白さについて語る(左から)浜吉聖瑛君、松島蒼波さん、平田伸樹君
 島根県西部に伝わる石(いわ)見(み)神楽(かぐら)の伝(でん)統(とう)を継承(けいしょう)するため、江(ごう)津(つ)市桜江(さくらえ)町谷住(たにじゅう)郷(ごう)地区で、児童や生徒を対象にした神楽の教室が開かれています。小学生たちが、大人たちに舞(まい)や楽器を教わりながら、地道に練習に取り組んでいます。

 谷住郷地区では2014年、神楽の習得を通じて地(ち)域(いき)への愛着を深めるとともに、異(こと)なる学年の子どもが交流を深めたり、礼(れい)儀(ぎ)作法を身につけたりするのを目的に、子ども神楽教室(中(なか)曽(そ)さゆり代表)が発足しました。

谷住郷子ども神楽教室に通う児童、生徒
 教室には現(げん)在(ざい)、小学生5人のほかに、中学生と高校生が計5人参加し、谷住郷神楽社中(しゃちゅう)に所(しょ)属(ぞく)する大人から指(し)導(どう)を受けています。

 小学生の年長として下級生をまとめるのが、6年生の平(ひら)田(た)伸(のぶ)樹(き)君(11)、浜(はま)吉(よし)聖瑛(しょうえい)君(11)、松(まつ)島(しま)蒼(あお)波(な)さん(12)の3人です。平田君と松島さんは桜江小学校(江津市桜江町川(かわ)戸(ど))、浜吉君は石見小学校(浜(はま)田(だ)市黒(くろ)川(かわ)町)に通いながら、いずれも教室が発足した当初から参加し、腕(うで)を磨(みが)いてきました。

 浜吉君は「小さい頃(ころ)から身近にあった神楽に関心があり、教室に通うようになった。舞とはやしの音が盛(も)り上がっていくところが魅力(みりょく)」と話します。

 毎月2回ある教室では約1時間半にわたって、大人や中高生のアドバイスを受けながら、舞や笛、太(たい)鼓(こ)、手拍子(てびょうし)などを繰(く)り返し練習します。松島さんは「他の舞手と息がそろうように心掛(が)けている」と言い、平田君は「笛や太鼓の音に後(おく)れを取らないように気を付けている」と説明します。

勇壮な舞を披露する谷住郷子ども神楽教室のメンバー
 3人はこれまでに、八(や)幡(はた)麻(ま)呂(ろ)という神さまが異(い)国(こく)から来た悪(あっ)鬼(き)を退(たい)治(じ)する様子を描(えが)いた「八幡」や、恵(え)比(び)須(す)様が磯(いそ)辺(べ)で釣(つ)りをしている姿(すがた)を舞う「恵比須」など五つの演(えん)目(もく)を習得しました。楽(がく)譜(ふ)などがない神楽は、大人たちの舞や演(えん)奏(そう)を見ながら体で覚える必要があり、子どもたちは集中して体得していきます。

 練習の成果は、谷住郷地区で開かれる祭りや浜田市であるイベントなど、年間5、6回披(ひ)露(ろう)します。松島さんは「拍手をもらうときが、何よりもうれしい」、平田君は「衣装(いしょう)を着て舞うと、汗(あせ)だくになるけど、とても楽しい」、浜吉君は「神楽をしていると、われを忘(わす)れるぐらい集中する」と語り、それぞれが伝統を引き継(つ)ぐためこれからも練習に打ち込(こ)んでいきます。


プロフィル
【好きな教科】 体育(平田君)
        国語(浜吉君)
        体育(松島さん)
【好きな食べ物】ラーメン(平田君)
        カツカレー(浜吉君)
        梨(松島さん)
【将来(しょうらい)の夢(ゆめ)】
        カヌーの全国大会出場(平田君)
        神楽の面や衣装を作る人(浜吉君)
        獣医師(じゅういし)(松島さん)

2018年10月24日 無断転載禁止

こども新聞