市民に届け 勇壮な響き イベントに引っ張りだこ 石州浜田太鼓

練習に熱を込める「石州浜田太鼓」のメンバー
 今年で結成33周年を迎えた和太鼓団体「石州浜田太鼓」(岩川清代表)は、石見神楽の演目になっている楽曲のほか、地元ゆかりの偉人などに着想を得たオリジナル曲を保持し、イベントや福祉施設への訪問で人気を集めている。勇ましい音を響かせる演奏で、市民を鼓舞している。

 同団体は1985年、大太鼓を使った石見神楽の儀式舞「神祇太鼓(じんぎだいこ)(胴の口)」の認知度を高め、後世に受け継ぐことを目的に、石見神代神楽上府社中の若手メンバーらが全日本太鼓連盟(現・公益財団法人日本太鼓財団)に加盟して設立した。

 神祇太鼓は、神楽歌を歌いながら、舞台の四方に設置した大太鼓を打ち鳴らす儀式舞。70年の大阪万博で「大蛇(おろち)」が上演されて以降は、派手で目を引く演目の人気が高まり、神祇太鼓を披露する団体は減ってきたという。

 結成以降は、上府社中以外のメンバーが次第に増え、現在は6~68歳の17人で活動。神祇太鼓のほか、江戸時代に浜田藩の船頭だった会津屋(今津屋)八右衛門の功績をたたえる「会津屋八右衛門太鼓」、五穀豊穣(ほうじょう)を願う「豊年太鼓」といったオリジナル曲もあり、市内の運動会や文化祭への出演依頼が絶えない。

 練習は週2回、同市長沢町内の施設で行い、メンバーを募集している。結成当初から携わる岩川代表(67)は「よりたくさんの人と和太鼓の魅力を共有できるよう、精進していきたい」と力を込める。

2018年10月29日 無断転載禁止