由良台場と六尾反射炉 模型を常設展示 鳥取・北栄町図書館

オープンギャラリーに置かれた由良台場の模型(手前)と六尾反射炉の模型(奥)
 幕末の砲台だった鳥取県北栄町由良宿の国史跡・由良台場跡と、かつて同町六尾にあり大砲を製造した六尾反射炉の模型を常設展示するオープンギャラリーが3日、同町由良宿の町図書館の一角にお目見えした。ギャラリーを整備した町は「明治150年」の節目を機に、近代化遺産として再評価の機運を高めたい考えだ。

 由良台場と六尾反射炉は幕末に地元の大庄屋・武信家が鳥取藩から請け負って築いた。台場と反射炉が近くにセットで築かれた例は全国でも珍しいという。

 由良台場は東西125メートル、南北83メートルで、四角形の二つの角を切り落とした六角形。国史跡の台場・砲台跡は品川台場(東京都)、五稜郭(北海道)など全国に18あるが、県内には境台場跡(境港市)など六つが集中しており、特に由良台場跡は保存状態の良さで全国屈指という。

 六尾反射炉は、現存し世界遺産の韮山反射炉(静岡県)、築地・多布施反射炉(佐賀県)、集成館反射炉(鹿児島県)と並んで、当時、大砲製造に成功した数少ない反射炉の一つ。現在は土塁が残っている。

 模型は由良台場が82分の1(縦横とも1.5メートル)、六尾反射炉が6分の1(高さ3.5メートル)で、合併前の旧大栄町が1994年ごろ製作。展示施設が「青山剛昌ふるさと館」として改装された2007年以降、展示をやめていた。古くなっていたため修復し、再び日の目を見た。

 北栄町生涯学習課の杉本裕史課長は「有名な品川台場や韮山反射炉に引けを取らず、全国、世界に誇れる物が町にあったことを知ってほしい」と期待した。

 ギャラリーには解説パネルも掲示。幕末にこの地が時代の先端にあったことをうかがわせる。月曜休館。

2018年11月4日 無断転載禁止