浜田・三隅1号機「成長」の記録 中電元社員遺族 市に寄贈

来原英雄さんの遺族が寄贈した中国電力三隅発電所1号機に関する写真を見る田村洋二部長
 中国電力(本社・広島市)で三隅発電所(島根県浜田市三隅町岡見)の1号機建設に携わった浜田市朝日町出身の故・来原英雄さん=享年74歳=の遺族が、来原さんが所有していた、1号機の建設工事が始まる直前から工事中にかけての現地写真24枚を市に寄贈した。市は2号機が着工した節目の時期に寄せられた資料を「発電所の歴史を整理する上で貴重」と評価し、活用を検討する。

 来原さんは中電に入社後、1号機建設のための用地買収などを担当。定年退職後、2007年に亡くなった。遺族によると生前、「岡見の人に大変お世話になった」と、仕事で関わりを持った地元住民への感謝を口にしていたという。

 現地写真は遺族が家を整理中に見つけ、10月下旬に寄贈。中電が市町村合併前の旧三隅町と同町漁協に1、2号機の建設を申し入れた1978年11月の半年前に当たる同5月に撮影されたものが最も古く、78年以降は年1~5枚が撮影されている。

 いずれも空中撮影で、95年1月に1号機が着工する前の写真では、現在発電所が立地する須津漁港の東側に山が広がっていることが確認でき、工事開始後の写真は、土地が整備されていく様子が分かる。最も新しい95年12月の写真では、1号機の建屋の骨組みが目を引く。

 寄贈を受けた市産業経済部の田村洋二部長は「1号機の着工前後を比較できる写真は、なかなかない。着工した2号機の写真を加えるなどして資料として活用したい」と話した。

2018年11月6日 無断転載禁止