輝(き)らりキッズ レスリング 全国選手権 見事6連覇

伊調(いちょう)、吉田(よしだ)両選手もできなかった偉業

6年間 無失点の圧勝

  小野(おの) こなみさん(松江・内中原小6年)

小学5年生の男子選手に足首固めの技をかける小野こなみさん=雲南市加茂町宇治、加茂B&Gレスリングクラブ
 レスリング界で幼(おさな)い頃(ころ)から頭角を現(あらわ)し、快(かい)進(しん)撃(げき)を続ける選手がいます。雲(うん)南(なん)市の加(か)茂(も)B&G(ビーアンドジー)レスリングクラブの小(お)野(の)こなみさん(12)=松(まつ)江(え)市立内(うち)中(なか)原(はら)小学校6年=です。

 今夏の第35回全国少年少女レスリング選(せん)手(しゅ)権(けん)大会で、6年生女子では最重量の45キロ超(ちょう)級に出場し見事6連(れん)覇(ぱ)を達成。同大会では6年間、無失点で1ピリオドテクニカルフォール勝ちと、圧(あっ)倒(とう)的な強さを誇(ほこ)りました。

 さらに、小学生女子が出場できる全国大会は同大会を含(ふく)め17回あり、そのうち16回優勝(ゆうしょう)を飾(かざ)っています。来年2月に行われる残る1大会でも頂(ちょう)点(てん)を狙(ねら)い、今日も練習に励(はげ)んでいます。

 小野さんは兄の正(まさ)之(の)助(すけ)さん(14)=佐(さ)賀(が)県鳥(と)栖(す)市立鳥栖中学校3年生=の影(えい)響(きょう)で4歳(さい)からレスリングを始めました。

 クラブ練習は自(じ)宅(たく)から車で約1時間かけ、週3回参加。相手に覆(おお)いかぶさるような体(たい)勢(せい)から攻(こう)撃(げき)を繰(く)り広げる「がぶり」が得意で、中学3年の男子選手を相手に果(か)敢(かん)に挑(いど)みます。「体(たい)格(かく)も力も上の選手と練習することで、全国大会でも勝てるという自信をつけることができた」と話します。

 全国少年少女選手権6連覇は、オリンピックで活(かつ)躍(やく)した伊調馨(いちょうかおり)選手や吉(よし)田(だ)沙(さ)保(お)里(り)選手も成し遂(と)げていない偉業(いぎょう)です。これを目指したのは3、4年生の頃で、達成したときは「ほっとした」と振(ふ)り返ります。持ち前の精(せい)神(しん)面の強さから緊(きん)張(ちょう)やプレッシャーは感じず、ただ自分の目標が達成できたことがうれしかったと言います。

 全勝無(む)敵(てき)の小野さんですが、一度だけ失点を許(ゆる)した試合があります。去年の全日本女子オープン選手権大会決勝で、相手は年上の6年生。「早く試合を終わらせようと焦(あせ)って無理やり仕(し)掛(か)け、逆(ぎゃく)に点を取られてしまった。試合には勝ち、優勝できたけど、気分は晴れなかった」と今でも悔(くや)しさをにじませます。この試合を教訓に、大会では慎(しん)重(ちょう)に向かう姿(し)勢(せい)を心がけ、今年の同大会では、無失点で優勝を収(おさ)め、優(ゆう)秀(しゅう)選手に輝(かがや)きました。

クラブがない日は、自宅のトレーニングルームで25キロの人形の投げ込み練習する小野こなみさん=松江市中原町の自宅
 同クラブの原(はら)恵(けい)介(すけ)監(かん)督(とく)(39)は「1年ですごく成長した。相手の戦い方を分(ぶん)析(せき)し、勝ちにこだわる姿(すがた)が年下の選手の手本になっている」と評(ひょう)します。

 中学生からは、正之助さんがいる佐賀県で力と技(わざ)を磨(みが)きます。憧(あこが)れの伊調選手に並(なら)ぶオリンピック4連覇を最大の目標に、世界を見(み)据(す)え、さらなる成長を誓(ちか)います。

プロフィル

【好きな教科】 体育
【好きな食べ物】肉、レンコンのはさみ揚(あ)げ
【ライバル】  レスリングをしている人全員
【趣(しゅ)味(み)】Tik(ティック) Tok(トック)

2018年11月7日 無断転載禁止

こども新聞