櫻井家住宅 紅葉が見頃 奥出雲

見頃を迎えた櫻井家住宅周辺の紅葉=島根県奥出雲町上阿井
 江戸時代に松江藩の鉄師を務めた島根県奥出雲町上阿井の櫻井家住宅(国指定重要文化財)周辺で、イロハモミジの紅葉が見頃を迎えた。県内外の見物客が訪れ、赤く染まった丘陵や川辺を眺め、山懐に抱かれた旧家の風情を味わっている。

 櫻井家のイロハモミジは約300年前、5代当主の妻が嫁いだ際に京都から移植されたのが始まり。隣接する歴史資料館・可部屋集成館によると、今季は例年より1週間ほど早く、10月20日ごろに色づき始めた。ここ数日の間に、赤色が濃さを増し、見頃となった。

 見物客は松江松平藩7代藩主の松平治郷(はるさと)(号・不昧(ふまい))が「岩浪(がんろう)」と名付けた滝の音を聞きながら散策し、そよ風に揺れる紅葉に手を伸ばしたり、記念写真を撮ったりしている。

 友人2人と訪れた同町三成の林悠子さん(85)は「美しさに見とれ、日常のすべてを忘れて明るい気持ちになる」と話した。

2018年11月9日 無断転載禁止