輝(き)らりキッズ 安来節全国優勝大会 踊の部 初出場優勝

「一宇川(いちうがわ)流を継ぎたい」

 松崎(まつざき) 光星(こうせい)君(飯梨小2年)

  「踊るのは楽しい」

どじょうすくい踊りの練習に励む松崎光星君=安来市古川町、安来節屋
 民(みん)謡(よう)安(やす)来(ぎ)節(ぶし)の日本一を決める「安来節全国優勝(ゆうしょう)大会」が毎年8月、安来市内で開かれています。同市立飯(いい)梨(なし)小学校2年の松(まつ)崎(ざき)光(こう)星(せい)君(8)は今年、同大会に初出場し、中学生以下を対象とした「少年の部」の2級・踊(おどり)の部で優勝しました。師匠(ししょう)は一(いち)宇(う)川(がわ)流家元で、踊の「名人」でもある祖(そ)父(ふ)、一宇川勤(つとむ)(本名・松崎勉(つとむ))さん(70)。将来(しょうらい)は「一宇川流を継(つ)いで自分も名人になりたい」と、稽(けい)古(こ)に励(はげ)んでいます。

 どじょうすくい踊りに興味(きょうみ)を持ったのは3歳(さい)の時。自(じ)宅(たく)に設(もう)けられた道場で、勉さんが受(じゅ)講(こう)生(せい)を指(し)導(どう)するのを見て、見よう見まねでユーモラスな踊りを覚えました。「踊るのは楽しいし、おじいちゃんのようにうまくなりたい」。小学生になったのを機に昨年、正式に弟(で)子(し)入りしました。

 練習は月2回。大人の受講生に交じり、腰(こし)をしっかり落とした見(み)栄(ば)えのする構(かま)えや独(どく)特(とく)の歩き方、観客を引き込(こ)む表情(ひょうじょう)豊(ゆた)かな演(えん)技(ぎ)などを、勉さんから各回2~3時間かけてじっくり学びます。

 父の耕(こう)士(じ)さん(38)は踊と三(しゃ)味(み)線(せん)の「大(だい)師(し)範(はん)」、母祥(さち)江(え)さん(40)も「師範」という安来節一家。幼(おさな)いころから安来節に親しんできた松崎君は、どじょうすくい踊りの魅力(みりょく)を「見た人が自然と笑(え)顔(がお)になるところ」と話します。

師匠で祖父の松崎勉さん(左)の指導を受ける光星君=安来市古川町、安来節屋
 休日には勉さんとともに、島根県内の旅館やイベントに招(まね)かれ、ステージに上がることも。初の安来節全国優勝大会でも「少し緊張(きんちょう)したけど、お客さんの笑顔を見ているうちに、どんどん楽しくなってきた」と、堂(どう)々(どう)の踊りを披(ひ)露(ろう)しました。

 全国62支(し)部(ぶ)、会員約3千人の安来節保(ほ)存(ぞん)会(会長・近(こん)藤(どう)宏(ひろ)樹(き)安来市長)が安来節の継承(けいしょう)、普及(ふきゅう)を目的に開(かい)催(さい)する同大会には踊、唄(うた)、弦(げん)(三味線)、鼓(つつみ)、銭(ぜに)太(だい)鼓(こ)の5種目があります。松崎君は現(げん)在(ざい)、鼓と銭太鼓にも挑戦(ちょうせん)しています。とても練習熱心で、勉さんは「素(す)直(なお)な性(せい)格(かく)なので、教えたことをとにかく吸収(きゅうしゅう)しようと努力する」と、孫の頑(がん)張(ば)りに目を細めます。

 少年の部には3級から三段(だん)までの6階級があり、松崎君は来年、1級・踊の部に出場を予定しています。「動きや表情などをもっと勉強し、優勝を狙(ねら)いたい」。さらなる上達を目指し、精進(しょうじん)を続けます。


プロフィル
【好きな教科】図工
【好きな食べ物】スイカ、シャインマスカット
【好きなスポーツ】テニス、バドミントン
【尊敬(そんけい)する人】おじいちゃん
【将来(しょうらい)の夢(ゆめ)】安来節の「名人」

2018年11月21日 無断転載禁止

こども新聞