「サケ 今年も帰って来た!!」 西日本豪雨で河川環境変化 川本・濁川

サケを観察する家族連れら
 今夏の西日本豪雨で増水し、川床などが変化した川本町因原の濁川に今年もサケが遡上(そじょう)し、心配していた地域住民が喜んでいる。24日には地元・川本西公民館による毎年恒例の観察会が開催され、参加した22人が、故郷の川で産卵準備するサケの姿を見守った。

 濁川は1級河川・江の川の支流で、サケが遡上する川として知られる。今年は西日本豪雨の影響で、川底に砂が堆積して水深が浅くなったり、産卵場所の砂利が流されたりするなど河川環境が変わり、サケが戻ってくるか住民が不安を募らせていた。

 濁川で毎年、サケを観察している地元の左田野裕(ゆたか)さん(82)と中垣和夫さん(71)によると、初確認したのは10月30日で、江の川との合流部から上流約1キロにある、観察ポイントの産卵場所で2匹が泳いでいたという。その後も遡上は続き、今月9日には最多の12匹を確認した。

 観察会当日の24日は、姿を見せたのは2匹だったが、参加者が川のほとりの道路上から眺めたり、双眼鏡を使ってじっくりと観察したりした。

 益田市常盤町から川本町に帰省し、両親と家族で参加した会社員山本司さん(45)は「泳いでいる数は少なかったが、子どもたちと一緒に見られてよかった」と笑顔で話し、左田野さんは「帰って来てくれてほっとした。稚魚が海で元気に育ち、また濁川に戻ってきてほしい」と望んだ。

2018年11月25日 無断転載禁止

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