世事抄録 「禁煙」を考える

 しばらく前に受動喫煙防止法が成立した。これを機に禁煙に取り組む方もあると思うので、私の禁煙体験を語って皆さんの参考に供したい。

 私は40年近くのヘビースモーカーだった。「ミスター・チムニー(煙突)」と呼ばれ、「彼を探す時には煙を探せ」とまで言われた。ある朝、目覚めの一服をと手を伸ばしたが、何と、たばこがない! 女房よりも長い間、常にそばにあったものが、ない! 目線は灰皿の“しけモク”に飛んだが、その時ふっと、「このままやめたらどうなるかなあ」と思った。そしてそのままやめた。約10年前。

 体験から言えることは、禁煙をするに当たって、禁煙を「大仕事」と思わないこと。「自分の体に悪く、人にも迷惑をかけることをやめる」。それだけ。特別なきっかけづくりは不要で無意味。思い立ったが吉日で、そこで「スパッと」やめる。これが肝要。「だんだんに」は、やめないと同じこと。

 さてそこからは、「男一匹、決めたらやる!」の精神力だけ。時々男を捨てたくなるが、どのような状況であっても、決して一本も吸わないこと。一本一服が命取り。

 禁煙した後の嗜好(しこう)や体調の変化に不安を感じる場合は、「死にはせんだろう」と思うこと。そうです。禁煙では死にません。

 やめてごらんなさい、身体も心も楽ですよ。

 (松江市・幸兵衛)

2018年11月29日 無断転載禁止