益田・グラントワで「ゲゲゲの人生展」開幕 小説家・京極さん魅力語る

水木しげるさんの魅力について語る京極夏彦さん
 「ゲゲゲの鬼太郎」の作者で2015年に死去した鳥取県境港市出身の漫画家水木しげるさんの生涯を回顧する企画展「追悼水木しげる ゲゲゲの人生展」(県立石見美術館、山陰中央新報社など主催)が1日、島根県益田市有明町の県芸術文化センター・グラントワで始まった。「水木しげる漫画大全集」の監修者で小説家の京極夏彦さん(55)が特別講演し、水木ワールドの魅力を伝えた。

 京極さんは「水木さんの素、妖怪の元」と題して講演。水木さんが、子どもの頃の思い出と戦争で強めた他界観、現世で求める幸福の三つを基にして「目に見えない雰囲気を、背景とともに妖怪として描き出した」と解説。「生きづらい世の中だからこそ水木漫画が読まれ続けてほしい」と来場者約240人にユーモアを交えて語り掛けた。

 聴講した広島市西区の会社員川上すずかさん(45)は「今まで知らなかった水木さんの一面を知ることができた」と話した。

 企画展は、少年時代の風景画や戦地のスケッチ、妖怪画の原稿など390点を展示。2019年1月28日までで有料。関連行事として、2日に鬼太郎の着ぐるみが来館し、8日には学芸員のギャラリートークがある。問い合わせはグラントワ、電話0856(31)1860。

2018年12月2日 無断転載禁止

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