女子ログ 徒歩々(トホホ)ものがたり

 東京の人はよく歩く。電車を乗り継ぎ、家から駅へ、駅から目的地へ、とにかくみんな歩いている。車を手放して上京してからというもの、自分がどれだけ車に依存していたか思い知った。

 最近やっとカーレス生活に慣れたが、町行く人の歩きっぷりにはかなわない。中でも感心するのは、女性がヒールの高い靴でもツカツカ歩いていることだ。私も服装に合わせてパンプスなどを履いてみるが、とても長距離は歩けない。歩行しやすさをうたった靴を試しても、かかとや爪先といったどこかしらは痛くなり、快適に歩き続けるなんて夢のまた夢だ。

 ある日ふと、靴のせいではなく、私の全体重が足にかかることが問題なのでは…と気づいた。少ない布で支える靴、ましてや細いヒールにとって、かかる体重はたまったもんじゃないだろう。そういえば、10キロ近く痩せた2年前は軽やかに歩けていた(気がする)…。きっと体重が軽くなれば、自然と足への負担も軽くなるに違いない。

 そう、おしゃれな靴で東京を闊歩(かっぽ)するためには、痩せていなければならないのだ。しかし、痩せるためにはまず運動せねばならない。痩せるのが先が、歩くのが先か。そんなことを歩きながら…ではなく自宅のソファで考えているから、いつまでも体重は減ってくれず、ヒールでさっそうと歩けないままなのである。

 (浜田市出身、東京都在住・もい)

2018年12月5日 無断転載禁止