輝(き)らりキッズ 自作曲をプロと演奏

ジャズの「フュージョン」に魅みせられ

 「ノリノリな音楽」

  近くユーチューブで配信

   小林 波音(はのん)さん(雲南・加茂小5年)

音色を確認しながら、パソコンで曲を書く小林波音さん=雲南市加茂町の自宅
 ジャズの一種である「フュージョン」に魅(み)せられ、自ら作った曲を大人のプロ演(えん)奏(そう)家(か)と奏(かな)でる小学生がいます。雲(うん)南(なん)市立加(か)茂(も)小学校5年の小林波(は)音(のん)さん(10)です。昨年ヤマハ音楽振(しん)興(こう)会などが主(しゅ)催(さい)する演奏会で発表した自作曲が優秀(ゆうしゅう)作品に選ばれました。今年の9月に大(おお)阪(さか)市内で収録(しゅうろく)したミュージック・ビデオが、動画投(とう)稿(こう)サイト「ユーチューブ」のヤマハ音楽振興会の公式チャンネルで近日、配信されます。

 小林さんは4歳(さい)の頃(ころ)から、出(いず)雲(も)市内のヤマハ音楽教室に通って、電子オルガンと作曲を学び、クラシックを中心に練習してきました。教室や自(じ)宅(たく)で演奏技術(ぎじゅつ)を磨(みが)き、家にあるパソコンのソフトでオリジナル曲の譜(ふ)面(めん)を書いています。

 フュージョンは、ジャズを基調(きちょう)にロックやラテン音楽、電子音楽などを融(ゆう)合(ごう)させた音楽ジャンルです。

 小林さんとフュージョンとの出合いは3年生の時でした。母の有(ゆ)希(き)子(こ)さん(40)と松(まつ)江(え)市内のライブハウスを訪(おとず)れ、松江や出雲市を中心に活動するフュージョン・バンド「AREA(エリア) KEG(ケージ)」の演奏を聴(き)きました。「今まで聴(き)いたことのないノリノリな音楽。どんどんテンションが上がるのを感じた」と振(ふ)り返ります。一瞬(いっしゅん)でフュージョンに心を奪(うば)われたのです。

 ライブでかっこいいと思った曲を耳で聴(き)き取って楽(がく)譜(ふ)を書き、練習に打ち込(こ)みました。しかし、特有の「ノリ」が出せなくて困(こま)っていました。そこで、教室の先生らの紹介(しょうかい)で、バンドメンバーのサックス担(たん)当(とう)、澤(さわ)田(だ)利(とし)明(あき)さん(27)=安(やす)来(ぎ)市広(ひろ)瀬(せ)町菅(すが)原(はら)=の手ほどきを受けることができ、ぐんぐん上達しました。

 今度は澤田さんと一(いっ)緒(しょ)に演奏する曲を作ろうと、昨年、ニューヨークの夜の街をイメージしたオリジナル曲「Summer(サマー) Night(ナイト) Music(ミュージック)」を自作。澤田さんは「すごく大人びたかっこいい曲」と気に入り、音楽仲間と演奏したそうです。

澤田利明さん(左)と一緒に演奏する小林波音さん=出雲市駅南町1丁目、ビッグハート出雲白のホール
 さらに、小林さんと澤田さんは昨年の9月、出雲市内であった、ヤマハのジュニア・オリジナル・コンサート(JOC)で一緒に演奏を披(ひ)露(ろう)。同コンサートでは、全国の参加作品の中から毎年約200曲が選ばれ、演奏動画が配信されます。小林さんの曲が見事選ばれ、今秋、澤田さんと大阪で動画を収録しました。

 澤田さんは小林さんのことを「普(ふ)段(だん)はおっとりしているけど、演奏中の雰(ふん)囲(い)気(き)は大人顔負け。信(しん)頼(らい)できるパートナーとして全力が出せる」と評価(ひょうか)。「いろいろな音楽を吸収(きゅうしゅう)して、世界に羽ばたいてほしい」とエールを送ります。

 将来(しょうらい)の夢(ゆめ)はプロの電子オルガン奏者です。「もっとたくさんのジャンルに挑戦(ちょうせん)して、弾(ひ)けるようになりたい」と目を輝(かがや)かせています。


プロフィル
【好きな教科】算数、図工
【好きな食べ物】おすし
【好きな色】黄緑
【尊敬(そんけい)する人】ジャズピアニストの上原ひろみさん

2018年12月5日 無断転載禁止

こども新聞