前浜田市長 宇津徹男氏死去

 島根県の浜田市政を5期17年半にわたって引っ張った前市長の宇津徹男(うづ・てつお)氏が13日午後9時24分、心不全のため同市内の病院で死去した。75歳。自宅は同市相生町3902。葬儀は18日午前10時から、同市竹迫町の典礼閣浜田会館である。喪主は長男の健太郎(けんたろう)氏。

 宇津氏は浜田市出身。浜田高校、慶応大法学部を卒業後、故竹下登元首相の秘書を経て、1971年の島根県議選で初当選した。7期連続で務めた後、地元政財界からの強い後押しを受け、96年に市町村合併前の浜田市長選に立候補し、初当選した。

 就任後は、豊富な政治経験と安定した政治力をバックに、リーダーシップを発揮。行財政改革を積極的に進め、市の深刻な財政難を改善させた。

 2005年の合併では、周辺の旧那賀郡の衰退を防ごうと、旧5市町村ごとに自治区を設ける「浜田那賀方式自治区制度」を導入。独自の予算や権限を担保する仕組みが全国的に注目を集めた。

 国や県の事業を積極的に活用し、浜田医療センターの移転新築や、浜田港や山陰自動車道浜田三隅道路の整備に道筋をつけるなど、社会基盤の整備にも尽力。県西部の中核都市としての存在感を高めた。13年の市長選には出馬せず、退任した。

 14年11月に旭日中綬章を受章。

2018年12月15日 無断転載禁止