2018年山陰10大ニュース 島根

 山陰中央新報社は2018年の島根、鳥取両県の十大ニュースを選んだ。島根県の1位は、JR三江線廃止で88年の鉄路の歴史に幕、2位は県西部を震源とする地震が発生し大田市で震度5強を観測、3位は島根原発3号機の審査申請容認だった。


【1】満開の桜の中を走ってJR川戸駅(手前)に向かう列車=3月31日、江津市桜江町川戸
【1位】JR西が三江線廃止(3、4月)

 江津市から広島県三次市までを結んだJR三江線(延長108.1キロ)が3月末に運行を終え、88年の鉄路の歴史に幕を下ろした。廃止は4月1日付。利用者の減少や住民の移動ニーズに合致していないことなどが理由で、JR西日本が2016年9月に廃止表明していた。三江線に代わる交通手段として沿線ではバスや乗り合いタクシーの運行が始まり、駅舎など鉄道資産を活用する動きも出ている。




【2】激しい揺れで倒壊した神社の鳥居=4月9日、大田市久手町
【2位】県西部で最大震度5強の地震(4月)

 県西部を震源とするマグニチュード6.1の地震が4月9日未明に発生し、大田市で最大震度5強を観測した。犠牲者はなかったものの住家、店舗の被害は広範囲に及び、同市では建物被害の届け出が4500件を超えた。県や被災市町はこれまで、「全壊」と「大規模半壊」に限っていた住宅再建支援金の支給対象を比較的軽微な被害にまで拡大し、被災者支援に努めた。





【3】島根原発3号機の審査申請を了承する回答書を清水希茂社長(左)に手渡す松浦正敬市長=7月5日、松江市末次町、市役所
【3位】島根原発3号機審査申請容認(6~8月)

 中国電力が新規稼働を目指す島根原発3号機(松江市鹿島町片句)を巡り、立地自治体の松江市と県、原発30キロ圏の出雲、安来、雲南の3市が6月以降、それぞれ原子力規制委員会への新規制基準適合性審査申請を容認した。中電は8月10日に申請。規制委は9月4日にあった初めての審査会合で、中電が提出した申請内容の不備を指摘し、修正するまで審査できないとの見解を伝えた。





【4】今期限りでの引退を表明する溝口善兵衛知事=11月19日、松江市殿町、県議会本会議場
【4位】溝口知事が引退表明(11月)

 溝口善兵衛知事(72)=3期=が11月19日に開会した11月定例県議会本会議で、「11年半にわたり、島根の発展のために全力を挙げて取り組んできた。3期12年を一つの区切りとし、来春の知事選には出馬しないことをお伝えする」と述べ、今期限りでの引退を表明した。理由には年齢や健康状態のほか、目標とする「活力ある島根」の実現に一定程度道筋が付いたことを挙げた。






【5】江の川や支流の増水で浸水した江津市桜江町川戸の小田地区=7月7日
【5位】西日本豪雨で被害相次ぐ(7月)

 活発な梅雨前線による西日本豪雨が7月6日から7日にかけ、県内を襲った。被害額は道路や河川など公共土木施設が約20億円、農地や林道など農林関連が約23億円に上った。計242軒の住家で床上・床下浸水被害が発生した。県西部を流れる江の川流域の被害が目立ち、江津市では堤防の未整備区間などで158軒が漬かった。JR木次線は一部区間が約1カ月間、不通となった。



【6】不昧公200年祭を記念した茶会で、薄茶のもてなしを受ける来場者=10月6日、松江市殿町、松江歴史館
【6位】不昧公200年祭(4~12月)

 大名茶人として知られる松江松平藩7代藩主・松平治郷(はるさと)(号・不昧(ふまい)、1751~1818年)の没後200年を記念した「不昧公200年祭」が4月1日、松江市で開幕した。年間を通して気軽に茶の湯に親しめるイベントや、治郷にちなんだ菓子、料理の開発など多彩な取り組みを各地で展開。市は命日の4月24日を「茶の湯の日」と制定し、不昧所有の国宝茶碗(わん)などを展示する特別展も開いた。



【7位】FDA出雲-静岡、仙台便就航(3、4月)

 フジドリームエアラインズ(FDA、本社・静岡市)の出雲-静岡便が3月25日、出雲-仙台便が4月20日にそれぞれ1日1往復運航を始めた。格安な就航記念運賃で売り出した4月は90%近い搭乗率で、5月以降も70~80%台で推移。同社が掲げた年間搭乗者数4万人、搭乗率65%の目標を上回る好調ぶりだった。2015年3月就航の出雲-名古屋便は16年7月に1日2往復に増便している。


【8位】出雲村田 400億円投資計画(9月)

 積層セラミックコンデンサー製造で世界シェア約4割を占める村田製作所(京都府)が9月、400億円を投じ、主力工場の出雲村田製作所(出雲市斐川町上直江)で新工場建設、設備増強をすると発表。出雲斐川中央工業団地(同町直江)で10月に着工、2020年4月の操業開始を目指す。スマートフォンの高機能化などの需要増に対応し、投資額は過去最大規模。400人の新規雇用も計画する。


【9位】松江の通学区制21年度廃止方針(11月)

 県教育委員会が11月1日、普通科を持つ松江市内の県立高校3校(松江北、松江南、松江東)で設けている通学区制を、現在の中学1年生が対象の2021年度入試から廃止する方針を明らかにした。松江南の理数科を廃止し、文理融合型の新学科に改編する。通学区制の廃止に向け、学科再編や教育課程の見直しを19年度末までに終え、3校の特色を具体化する予定にしている。


【10】国宝の松江城天守を背に力走する選手たち=12月2日、松江市殿町
【10位】国宝松江城マラソン初開催(12月)

 県内で14年ぶりのフルマラソン「国宝松江城マラソン」が12月2日、松江市総合体育館前(松江市学園南1丁目)を発着点に開かれた。天守が国宝の松江城や宍道湖を眺めながら市街地を一周した後、中海沿いを巡るコースに、山陰両県を中心に国内外から5012人が挑んだ。大会は全国的なマラソン人気を受け、松江玉造ハーフマラソンを発展的に解消し、フルマラソンに移行した。



その他の主な「重大」ニュース

◆東京に竹島関連の資料展示施設が開館(1月)
◆「山陰新幹線」早期実現へ、松江で決起大会(2月)
◆独自のまちづくりで全国区の知名度を誇った海士町の山内道雄町長が引退表明(3月)
◆自民党「竹下派」が復活(3月)
◆田部家のたたら操業が100年ぶりに復活(5月)
◆松江署が押収した覚醒剤を紛失したと発表(8月)
◆人口10万人当たりの100歳以上の高齢者数が全国初の100人超えと県が発表(9月)
◆邑南町と益田市が東京五輪・パラリンピックの事前合宿地に決まる(10、11月)
◆中国電力三隅発電所2号機が着工。建設申し入れから40年が経過(11月)
◆出雲で殺人事件。祖母と母の2人の殺害容疑で次男を逮捕(11月)

2018年12月25日 無断転載禁止

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