2018年山陰10大ニュース 鳥取

 山陰中央新報社は2018年の島根、鳥取両県の十大ニュースを選んだ。鳥取県は1位が大山開山1300年祭でにぎわう、2位が西日本豪雨で甚大な被害、3位が自民党総裁選で衆院鳥取1区選出の石破茂氏が善戦だった。


【1】大山の南壁と紅葉の取り合わせを楽しむ行楽客。開山1300年祭で大山の恵みを考える多彩なイベントが繰り広げられた=10月25日、鳥取県江府町大河原、鍵掛峠
【1位】大山開山1300年祭(5~11月)

 大山の開山1300年祭が5~11月までの間、県西部を中心に開かれた。官民でつくる同祭実行委員会(松村順史会長)や観光経済団体がイベントを展開。5月の大山寺(大山町大山)での「開創法要」を皮切りに、山の日記念全国大会、たいまつ行列、記念フォーラムなどを通じて、豊かな自然と歴史、あつい信仰、学びや遊びなど、大山の恵みをさまざまな角度から伝えた。





【2位】西日本豪雨でJR伯備線運休(7月)

 7月6~7日に断続的に雨が降り、県内の最大10市町に大雨特別警報が出た。同警報が出たのは県内初。人的被害はなかったが、県東部を中心に道路や河川など公共土木施設で計380カ所に被害が出て、被害額は約85億7300万円に上った。農地や林道など農林関連の被害額も約27億900万円だった。陰陽を結ぶJR伯備線は運転再開まで27日を要し観光面で打撃となった。


【3】総裁選を終え、握手する石破茂氏(左)と安倍晋三首相=9月20日、東京・永田町、自民党本部
【3位】自民党総裁選で石破氏善戦(9月)

 自民党総裁選は9月20日、国会議員票と党員・党友による地方票が開票され、安倍晋三首相(63)=総裁=が石破茂元幹事長(61)=衆院鳥取1区=を破り、連続3選を決めたが、石破氏は地方票で約45%を獲得して善戦した。国会議員票も想定より伸び、自民党支持層や党内に一定の「非安倍」勢力がある実情が浮かんだ。石破氏が訴えた「政治の信頼回復」や「地方創生」に共鳴したとみられる。



【4】リニューアルオープンした水木しげるロードをパレードする関係者や妖怪の着ぐるみ=7月14日、境港市大正町
【4位】水木ロードがリニューアル(7月)

 境港市の水木しげるロードが7月14日、リニューアルオープンした。1993年開設のロードは、同市出身の漫画家・故水木しげるさんが描いたキャラクターの妖怪ブロンズ像が並び、年間200万人が訪れる山陰両県内有数の観光地。新装で177体のブロンズ像を五つのテーマごとに再配置。目玉は夜間照明の充実で、闇夜に浮かぶブロンズ像や妖怪の影絵で観光客らを楽しませている。


【5】10月に週6往復運航が始まった米子-ソウル便=境港市佐斐神町、米子空港
【5位】米子-ソウル、香港便増便(10、12月)

 米子空港(境港市佐斐神町)発着で格安航空会社エアソウル(本社・韓国ソウル)が運航するソウル便が週6往復に増便される冬ダイヤが10月にスタートした。週6往復運航は過去最多。2017年12月以降の5往復の運航日に水曜日を加えて運航。国際定期航空路線・香港航空(本社・香港)の米子-香港便も12月、週2往復から増便し、19年3月末までの期間限定で3往復運航を始めた。


【6位】島根原発3号機審査申請容認(8月)

 中国電力が新規稼働を目指す島根原発3号機(松江市鹿島町片句)を巡り、同原発から30キロ圏内の鳥取県が8月2日、原子力規制委員会への新規制基準適合性審査申請を容認した。前日の1日には米子、境港両市も認めた。周辺自治体として3号機に初めて向き合った県と両市は申請の可否を判断する手続きに入る前の4月初旬から、中電側から概要の説明を受けるなど慎重に検証を続けた。


【7】3月に運用が始まった県のドクターヘリ「KANSAI・おしどり」=境港市佐斐神町
【7位】ドクターヘリ運用開始(3月)

 県が関西広域連合を事業主体として導入する医療用ヘリコプター(ドクターヘリ)の運用が3月に始まった。ドクターヘリ(愛称「KANSAI・おしどり」)は、米子市西町の鳥取大医学部付属病院を基地病院とし、山口県を除く中国4県と兵庫県を対象に半径70キロ圏内に出動する。ヒラタ学園(堺市)に運航委託し、夜間運航は行わない。7月には基地病院近くに新たに格納庫を設けた。


【8】旧明倫小学校円形校舎を改修してオープンした円形劇場くらよしフィギュアミュージアム=倉吉市鍛冶町1丁目
【8位】倉吉にフィギュアミュージアム(4月)

 アニメキャラクターなどのフィギュア約2千点が並ぶ「円形劇場くらよしフィギュアミュージアム」が4月、倉吉市内にオープンした。円筒形のユニークな外観を持つ旧明倫小学校校舎の活用策として、住民有志が博物館開設を発案。運営会社「円形劇場」を興し、市から旧校舎の無償譲渡を受け、改修した。展示室は「恐竜」「動物」「ミリタリー」「キャラクター」「日本文化」など。



【9】鳥取県日野町に移転する鳥取銀行生山支店=同県日南町生山
【9位】鳥銀支店移転に日南町反発(8月)

 鳥取銀行(鳥取市永楽温泉町)が生山支店(日南町生山)を隣町の支店内に移転する計画を立て、地元の日南町が反発し同行への町の預金約5億6千万円全額を解約した。町内唯一の同行支店で、町民の利用が不便になるのにもかかわらず相談がなかった点を問題視。11月に急逝した増原聡町長(当時)は「黙っていれば中山間地域から金融機関の撤退が繰り返され人が住めなくなる」と訴えた。



【10位】台風24号で男性1人死亡(9月)

 9月30日に県内を通過した台風24号は各地に被害をもたらし、琴浦町倉坂では、軽トラックを運転していた会社員男性(50)が崩落した農道に転落し死亡した。農林水産業の被害額は約33億5千万円に上り、うち、農地と水路など土地改良施設の被害額は27億4千万円。過去10年間の額としては最高だった。河川や道路など計308カ所にも被害があり、額は51億1300万円だった。


その他の主な「重大」ニュース

◆クロアチアを拠点とするセーリング合同チームの五輪事前キャンプ地が境港に(1月)
◆境港市議選、初の無投票(1月)
◆公金詐取疑いで大山町の元課長逮捕。町全体に余波(2月~)
◆陸自ヘリ、米子空港に緊急着陸(3月)
◆境港市民会館が45年の歴史に幕(4月)
◆米朝首脳会談でトランプ大統領が拉致問題提起(6月)
◆鳥取大丸、新会社で再建決まる(7月)
◆鳥取空港がリニューアルオープン(7月)
◆八頭のホッケー場新設議案が異論続出で廃案(9月)
◆松葉ガニの初競りで史上最高の200万円の落札額(11月)

2018年12月25日 無断転載禁止

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