2018年山陰スポーツ10大ニュース 島根

 国内外の大舞台で島根県のアスリートが輝いた2018年。プロから中高生を含めたアマチュアまで、磨いた技と力を尽くして躍動。20年の東京五輪・パラリンピックに向けて、期待が膨らんだ。山陰中央新報社が選んだ「スポーツ十大ニュース」を紹介する。


(1) 松江シティ JFL昇格(11月)

全国地域チャンピオンズリーグで優勝し、JFL昇格を決めて喜ぶ松江シティFCイレブン=11月25日、ゼットエーオリプリスタジアム
 サッカーの松江シティFCが11月、全国地域チャンピオンズリーグで初優勝し、日本フットボールリーグ(JFL)昇格を決めた。島根県のチームのJFL参入は初めて。攻撃的なサッカーが結実し、中国リーグは全勝で3年ぶりに優勝。全国社会人選手権(10月)も初めて制した。2020年のJ3参入を目指している。





(2) スサマジ1年でB2降格(5月)

(2)B1残留プレーオフ1回戦で敗退し、1年でB2降格となった島根スサノオマジック=5月13日、富山市総合体育館
 バスケットボール男子Bリーグの島根スサノオマジックが5月、B1(1部)残留プレーオフ1回戦で富山グラウジーズに敗れ、1年でB2(2部)に降格した。B1ではリーグ記録となる21連敗を喫するなど、通算11勝49敗で西地区最下位だった。9月に開幕した今季は、1年でのB1復帰を目指して奮闘している。







(3) 2巡目国体招致へ(11月)

(3)2029年の国体開催を鈴木大地スポーツ庁長官(中央)に要望する溝口善兵衛知事(左)ら=11月7日、スポーツ庁
 島根県と県体育協会が2029年の国民体育大会の招致を目指し、11月に文部科学省と日本スポーツ協会に要望書を提出した。19年1月の理事会で内々定となり、24年度に内定、26年度に開催が決まる見通し。県内では1982年のくにびき国体以来、47年ぶりとなる。2033年の開催を目指す鳥取県と施設などで協力する。






(4) ボクシング三代 東洋太平洋王者に(6月)

(4)ボクシングの東洋太平洋スーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦で判定勝ちし、王座に就いた三代大訓(右)=6月20日、ディファ有明
 ボクシングの三代大訓(ワタナベ、松江市出身)が6月、6戦目で東洋太平洋スーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦に臨み、フィリピン選手に判定勝ちし、島根県出身者で初の東洋太平洋王座に就いた。10月には同級日本王者との王座統一戦で引き分け、初防衛に成功。通算7戦6勝(2KO)1分け。今後は世界挑戦を視野に防衛戦を重ねる。








(5) 錦織圭 けがから復活 トップ10復帰(通年)

(5)全米オープン男子シングルス準々決勝でマリン・チリッチを破り、2年ぶりに4強入りした錦織圭=9月5日(日本時間6日)、ニューヨーク(共同)
 男子テニスの錦織圭(日清食品、松江市出身)が右手首のけがから復活した。ウィンブルドン選手権(7月)で初の8強、全米オープン(9月)で2年ぶりの4強に入った。その後は5大会連続で8強以上に進出。2017年8月以来となるトップ10に返り咲き、2年ぶりのATPファイナル(11月)出場も果たした。









(6) 柔道男子の佐々木が躍進(通年)

(6)グランドスラム大阪大会の男子81キロ級決勝で積極的に攻める佐々木健志(右)=11月24日、丸善インテックアリーナ大阪
 柔道男子81キロ級で平田高出身の佐々木健志(筑波大)が国内外の主要大会で頂点に立ち、東京五輪につながる2019年の世界選手権代表に近づいた。4月の全日本選抜体重別選手権はライバルの藤原崇太郎(日体大)を決勝で下し、11月のグランドスラム大阪大会も制覇。12月のマスターズ大会は初戦で世界ランク1位を破り、栄冠を手にした。








(7) 柔道女子の大野が世界選手権銅メダル(9月)

(7)世界選手権の女子70キロ級3位決定戦でプエルトリコの選手(下)を破り、銅メダルを獲得した大野陽子=9月24日、バクー(共同)
 柔道女子70キロ級で大田市出身の大野陽子(コマツ、浜田一中出)が9月、初出場した世界選手権で銅メダルを獲得した。準々決勝で敗れたが、敗者復活戦と3位決定戦を延長の末にものにした。男女混合団体戦では日本の金メダルに貢献した。4月の全日本選抜体重別選手権は初優勝しており、飛躍の一年となった。








(8) バドミントン漆崎が日本代表入り(12月)

(8)バドミントンの全日本総合選手権女子シングルスで3位に入った漆崎真子=12月1日、駒沢体育館
 バドミントン女子の漆崎真子(山陰合同銀行)が全日本総合選手権のシングルスで県勢初の3位に入り、2019年の日本代表(B代表)入りを決めた。同大会は準決勝でリオデジャネイロ五輪銅メダルの奥原希望に敗れたが、国内トップ選手を次々と撃破した。山陰合銀勢は4月のフィンランドオープン女子ダブルスで横山めぐみ、久後あすみ組が初優勝した。









(9) 式守勘太夫が伊之助昇進(9月)

(9)7月の名古屋場所で横綱白鵬(右)の一番を裁く式守勘太夫さん(奥)=7月8日、ドルフィンズアリーナ
 大相撲の三役格行司で出雲市出身の第11代式守勘太夫=本名・今岡英樹、高田川部屋=が、最高位の立行司・第41代式守伊之助に昇進することが決まった。式守伊之助は力士の番付でいえば「西の横綱」で、記録が不明の江戸、明治期を除き、山陰両県出身者では初の立行司。2019年1月の初場所から伊之助として裁く。






(10) レスリング女子の渡利が復活V(6月)

(10)全日本選抜レスリング選手権女子68キロ級で優勝を果たした渡利璃穏=6月16日、駒沢体育館
 6月の全日本選抜レスリング選手権女子68キロ級で、渡利璃穏(アイシンAW、松江一中出)が優勝した。2016年のリオデジャネイロ五輪後に判明した悪性リンパ腫の治療のためマットを離れ、闘病生活を乗り越えて1年10カ月ぶりの実戦だった。10月の世界選手権では1回戦で敗れたが、復活優勝は20年の東京五輪に向けて大きな弾みになった。
















その他の主なニュース

◆テニス女子の細木咲良(原商、開星高出)がプロ転向(3月)
◆全日本少年春季軟式野球大会で大田二中が山陰両県勢過去最高の準優勝(3月)
◆大相撲の元十両で出雲市出身の琴弥山が引退表明(3月)
◆レスリング男子個人60キロ級の中村勇士(隠岐島前高)が全国高校選抜大会で山陰両県勢初優勝(3月)
◆サッカーW杯に出雲市生まれの槙野智章(浦和)が出場(6月)
◆プロ野球・阪神の糸原健斗(開星高出)がオールスターゲーム初出場(7月)来季の主将就任へ(11月)
◆全日本中学生ホッケー選手権で横田男子が11年ぶり4度目の優勝(8月)
◆ジャカルタ・アジア大会で男女のホッケーが初優勝。横田高出身の計9人が出場(9月)
◆女子野球W杯で日本が6大会連続6度目の優勝。松江市出身の小島也弥(環太平洋大)が活躍(9月)
◆7人制の第1回全国U18(18歳以下)女子ラグビー大会で石見智翠館高が初代女王に(10月)

2018年12月26日 無断転載禁止