漱石成績記す恩師のえんま帳発見 「大変優秀」、福井

 旧制第一高等中学校で夏目漱石や正岡子規を教えた松本源太郎の手帳。試験の成績が記されている 旧制第一高等中学校で夏目漱石や正岡子規を教えた松本源太郎の手帳の一部。論理学の試験点数とみられる数字とともに「夏目金之助」(矢印)の記載がある

 夏目金之助(漱石)1学期80点、2学期90点―。旧制第一高等中学校で教壇に立った福井県出身の哲学者松本源太郎が、教え子の成績を記した手帳が見つかった。漱石の帝国大学入学前の学業状況を示す資料は珍しく、中島国彦早稲田大名誉教授(日本近代文学)は「大変優秀で、勉学に励んだことがうかがえる貴重で興味深い資料」と評価する。県が7日、発表した。

 手帳は、教師が時間割や成績を記入する通称「えんま帳」。漱石が1888~89年に受けた論理学の試験の点数とみられる数字が細かい字で書き込まれ、合計は約30人の組で首位だった。

共同通信社 2019年1月7日 無断転載禁止