全豪オープン 錦織 初戦は予選勝者

ブリスベン国際で約3年ぶりのツアー優勝を果たした錦織圭。全豪オープンでも攻めの姿勢を貫きたい=ブリスベン(共同)
 テニスの四大大会第1戦、全豪オープン(14日開幕、メルボルン)の組み合わせが10日に決まり、男子シングルスで2年ぶりの出場となる第8シードの錦織圭(日清食品、松江市出身)は1回戦で予選通過者と対戦する。

現役、元プロに聞く

 男子シングルスで世界ランキング9位の錦織圭は世界トップ10に返り咲いた2018年の好調を維持し、前哨戦のブリスベン国際で約3年ぶりのツアー優勝を果たした。全豪オープンでも攻撃的なテニスを貫けるかどうかが、四大大会初制覇のポイントとなる。

 錦織はブリスベン国際で素早いフットワークと安定したショットで4試合を勝ち上がった。元プロの辻野隆三氏は体の強さがプレーを支えていると分析。激しい動きの中でも体勢が崩れず、コートの隅に打ち込む精度の高さ、凡ミスの少なさを挙げ「ショットの質が高い」と絶賛した。

 ネットプレーなど、18年の躍進を支えた積極性が出ている点に着目し「全豪で爆発する可能性は大いにある」と期待する。

 決勝で9連敗中だったツアーでの優勝は精神面でプラスとなる。現役プロの鈴木貴男氏は「不安をぬぐった」と強調し、プレーに好影響を及ぼすと見る。

 全豪オープンは、攻めの姿勢を保つことが勝利の鍵だ。元プロの坂本真一氏は「四大大会は、ピンチになるほど攻める選手が優勝している」と説明。ブリスベン国際決勝で第2セットを奪われた後、ネットプレーなど前へ出るプレーを見せた強い気持ちを忘れなければ、初優勝のチャンスが大きくなる。

 真夏の暑さの中で5セットマッチを戦う忍耐力も求められる。錦織は近年、思うようなプレーができずラケットをたたきつける場面が目につく。今季は順調に滑りだしただけに坂本氏は「感情をうまくコントロールができるかどうかが気になる」と指摘する。

 順当に行けば準々決勝で、14連敗中のノバク・ジョコビッチ(セルビア)との対戦が予想される。坂本氏は「優勝するにはどこかで倒さないといけない。体力に余裕があるうちに当たれるのはプラス。苦手意識はあると思うが、勢いで攻めてほしい」と話した。

2019年1月11日 無断転載禁止