大仮屋に集い豊漁と息災祈る 大田・五十猛 伝統「グロ」

地元の漁業者たちが組み立てたグロ=大田市五十猛町
 国の重要無形民俗文化財に指定されている島根県大田市五十猛町大浦地区の伝統行事「グロ」が11日に始まった。地元の漁業者たちが五十猛漁港の広場に、高さ約20メートルの青竹を支柱にして、歳徳神を迎える直径約10メートルの仮屋を設けた。15日に解体して燃やすまでの間、住民たちが仮屋の中でいろりを囲んで暖を取ったり、歓談したりしながら、今年一年の豊漁と無病息災を祈る。

 グロは、木や竹などを使った円すい形の住居。かつて五十猛町では複数の地区で造られていたというが、現在は大浦地区のみで継承されている。

 この日は、漁業者や住民など約40人が集まり、青空の下、朝から作業に臨んだ。お互いに声を掛け合いながら青竹の支柱の周囲をササで覆い、天井にござを取り付けて仮屋を完成させた。

 仮屋の中には、いろりが設けられ、市内の保育園の園児や小学校の児童、住民たちが代わる代わる中に入り、餅などを焼いて味わった。五十猛小5年の三井心愛さん(11)は「今年一年、元気に過ごせそう」と笑顔で話した。

2019年1月12日 無断転載禁止

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