わら馬置き福招き 飯南で民俗行事「とろへい」

住民(左)に清めの水を浴びせられる子どもたち=島根県飯南町頓原
 新春の福を運ぶ民俗行事「とろへい」が12日夜、島根県飯南町頓原の張戸地区であった。子どもたちが福をもたらす手作りのわら馬を持って民家を訪問。住民がかける清めの水から逃げ回りながら一年の幸福と健康を願った。

 とろへいは、小正月に福の神が降臨するとの言い伝えに基づき、中国山地の各地に残る。同地区では少子化で何度か途絶えたが、住民有志と頓原公民館が2009年に復活させた。

 地元の町立頓原小学校や頓原中学校、帰省中の子どもたち19人が「とろとろとろとろ」と祝いの言葉を唱えながら計10戸を訪問。縁側に大小2種類のわら馬を置き、物陰に隠れると、住民が小さい馬を受け取り、大きい馬にお菓子などをくくりつけた。子どもたちが人目につかないよう馬を持ち帰ろうとすると、隠れていた住民が姿を現し、勢いよく水を浴びせて歓迎した。

 頓原小3年の石飛凛太郎君(8)は「水から逃げるのが楽しかった。楽しい一年にしたい」と、ずぶぬれ姿で笑顔を見せた。

2019年1月13日 無断転載禁止