中2のキノコ博士 受賞次々 松江・八雲中の石倉さん

電子顕微鏡を操作しながらキノコの胞子を観察する石倉要さん=米子市西町、市児童文化センター
 松江市立八雲中学校2年の石倉要さん(13)が、キノコの研究成果を相次ぎ発表し、高い評価を得ている。キノコの生命力を考察し研究者から認められたほか、能楽とキノコを題材にした作文が、外務省など主催のコンテストで最優秀賞に当たる外務大臣賞を受賞。「研究を究めたい」と意気込む。

 石倉さんは、科学や理科を高いレベルで学びたい子どもたちを対象に、鳥取大で開塾した「ジュニアドクター育成塾」に参加。雨上がりにキノコが新たに生えているのを目にし、生命力に興味を持った。

 菌糸や胞子の観察が必要となったが、光学顕微鏡では、400倍が限界。2018年春に米子市児童文化センター(米子市西町)に導入された6万倍まで拡大できる電子顕微鏡で観察を始めた。

 18年11月に都内であった同塾サイエンスカンファレンスでは、栄養を得る方法が異なるキノコを比較し、菌糸と胞子を電子顕微鏡で観察したり、キノコを培養して菌糸の成長経過を観測したりして、それぞれの生命力の考察結果を発表。研究者らが選ぶ特別賞の「チャレンジ賞」を受賞した。

 研究で得た知見は、自身が小学生の頃からたしなむ能楽とも結びついた。「国際理解・国際協力のための全国中学生作文コンテスト」(外務省など主催)では、能の作品の一つで、松の精が緑を絶やさない松をたたえ舞う演目「高砂」から、世界中の森林破壊、温暖化問題に着目。キノコの生命力と、能楽に垣間見る日本人が大切にした生き方を通じ、森の再生を論じた。

 電子顕微鏡を設置した「電子顕微鏡のまち・米子市」推進協力会の関係者も活躍を喜ぶ。事務局の稲賀すみれ鳥取大医学部講師(66)は「研究の一部に協力できて光栄だ」と語った。

 石倉さんは「電子顕微鏡を使って究めたいし、たくさんの人と出会いたい」と目標を話した。

2019年1月19日 無断転載禁止

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