春よ来い

 スーパーの野菜売り場で先月下旬から、山菜のフキノトウを見かけるようになった。ふきのとう味噌(みそ)や天ぷらで味わう独特の香りと苦味が、春の気配を教えてくれる。昨年は立春から数日間、大雪に見舞われ、松江市で49センチの積雪を記録したが、今季はエルニーニョの影響とされる暖冬が続く。このまま春の到来が早まればいい▼今の時季は結構、人の往来がある。中国や台湾など中華圏の人にとっては「春節(旧正月)」に合わせた大型連休の大移動時期。このうち昨年2月は訪日客が72万人近く、年間では約838万人に達した中国との航空路線が今月からまた増える。年間1千万人の大台も近そうだ▼春が待ち遠しい受験生とその家族にとっては、今は私立大の試験日程が相次ぐ。国公立大の方もあす6日が志望大への願書締め切り日。25日からは2次試験(前期)が始まる。体調管理に十分注意してほしい▼心配なのはインフルエンザの流行。過去最多のペースになっている。先週、厚労省が発表した1週間の推計患者数は222万人に増加。全ての都道府県で警報レベルを超えた。重症例や死亡例も目立つ。備えあれば憂いなし。マスクを着用し、手洗いを小まめにだ▼冬をしのげば必ず春が巡って来る。北陸地方では立春の昨日、早くも「春一番」を観測した。山陰でもフキノトウと競うように梅が咲き始めた。「春よ来い、早く来い」だ。(己)

2019年2月5日 無断転載禁止