ワカメ刈り取り 豊漁祈願 出雲・大社 恒例の和布刈神事

供えるワカメを刈り取る神職(左)=出雲市大社町宇龍
 熊野神社(島根県出雲市大社町宇龍)周辺で9日、毎年恒例の和布刈(めかり)神事が荒天の中で古式ゆかしく営まれ、大勢の地域住民がことし一年の豊漁や海の安全、地域の平穏を祈願した。

 熊野神社は宇龍港内の権現島に鎮座する。神事は、ウミネコが同神社の欄干に運んだワカメを神職が神前に供えた故事にちなむ伝統行事で、毎年旧暦1月5日に営まれる。

 この日は強風が吹き荒れたため、熊野神社から近くの建物に会場を移し、神事を執り行った。日御碕神社の神職が、小さな漁船に乗って宇龍港から約50メートル離れた権現島に渡り、箱眼鏡でのぞきながら長柄の鎌で刈り取ったワカメを供えた。

 続いて、赤い下帯姿の地元の若者6人が、豊漁や家内安全を願って島から海に勢いよく飛び込んだ。詰め掛けた住民や写真愛好家がシャッターを切った。

 真冬の海に飛び込んだ近くの会社員栂野英二郎さん(30)は「水は冷たかったが、気合で泳いだ。今年も大漁になってほしい」と話した。

2019年2月10日 無断転載禁止

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