「あがぁな こがぁな」 美郷・沢谷地域自治会が方言集発刊

美郷町の沢谷地域連合自治会が発刊した「ふるさと方言集~あがぁな方言 こがぁな方言~」
 島根県美郷町の沢谷地域連合自治会(福間秀武会長)が、「ふるさと方言集~あがぁな方言 こがぁな方言~」を発刊した。地域に根付いた言葉の魅力を知ってもらうのが狙いで、約490語を収録した。編集したメンバーは「方言は地域の営みを伝える文化。方言を見つめ直すことで、住民同士や出身者との絆が深まればうれしい」と望む。

 方言集は、編集委員5人が中心となって作成。元町役場職員が残していた方言の記録を元に、全約200世帯に回覧して追加の意見を募り整理した。

 A5判42ページで、方言を「あいうえお順」に掲載。標準語訳に加え、日常会話で活用できるよう使用例も記載した。例えば「あざかやす」はひっくり返すという意味で、使用例は「まとまった話をあざかやす」などと紹介。「たかで」は全くや全然を意味し、使用例は「たかで人の話を聞こうとせん」とした。

 沢谷地域で生まれた方言のほか、婚姻などで他の地域から持ち込まれて定着した言葉もあり、由来はまちまちという。編集委員の年齢などで使い方が異なる方言もあり、「あがぁでもない(あーでもない)、こがぁでもない(こーでもない)」と、かんかんがくがくの議論を繰り返し、精査してまとめた労作という。

 編集委員長の山田昇さん(67)は「標準語での会話が増える中、方言を思い起こすきっかけになればいい」と話した。

 方言集は2月中旬に発刊し、600部を印刷。同地域の全世帯に配布したほか、東京や関西在住の出身者にも送る予定。希望者には一部500円で販売する。問い合わせは沢谷交流センター、電話0855(75)1920。

2019年2月25日 無断転載禁止

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