大田で創作音楽劇 迫真の演技 「琴の鳴る浜」観客魅了

「琴の鳴る浜」のクライマックスで合唱する出演者たち
 踏むとキュッと砂浜が鳴る「鳴り砂」で知られる琴ケ浜(島根県大田市仁摩町馬路)の国天然記念物指定を記念した市民創作音楽劇が10日、大田市民会館(同市大田町)であった。地元ゆかりのオペラ歌手と市民が共演し、客席をぎっしり埋めた約1千人が、美しいハーモニーや迫真の演技を見守った。

 劇の題名は「琴の鳴る浜」で、馬路地区に800年前から伝わる「琴姫伝説」を基に、琴ケ浜に流れ着いた平家の姫と住民との交流や別れを描いた物語。市内の元教員や医師が原作や劇中歌を手掛け、一般公募に応じた小学生から70代までの市民42人と、父親が同地区出身のオペラ歌手・松浦麗さんが出演した。

 チケットは前売り券で完売。松浦さんたちは和楽器や弦楽器などの演奏に合わせ、澄んだ歌声や情感たっぷりの演技を披露した。クライマックスでは出演者が勢ぞろいで合唱し、聴衆は幕が降りた後も拍手を送り続けた。

 大田市内の市民ミュージカル団体に以前所属し、この日も当時のメンバーが出演していたという同市大田町の飲食店経営、福田実里さん(30)は「公演も素晴らしく客席も満員で、地元ではなかなか味わえないような雰囲気を体験できた」と笑顔を見せた。

 創作音楽劇は2017年10月の琴ケ浜の国天然記念物指定を受け、地元有志が18年4月に実行委員会を設立し、準備を進めてきた。

2019年3月11日 無断転載禁止

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