郷土の文豪作品 朗読劇に 17日、浜田で開催

朗読劇の稽古に取り組む出演者たち
 森鴎外(1862~1922年)や島村抱月(1871~1918年)といった島根にゆかりのある文豪たちの作品をトルコの弦楽器「サズ」に合わせて読み上げる異色の朗読劇が17日、島根県浜田市黒川町の石央文化ホールである。作品に描かれた郷土の特色ある世界を再現しようと、市民らによる出演者が稽古に励んでいる。

 朗読劇は浜田、江津の両市で演劇活動を行うNPO法人「創作てんからっと」のメンバーを中心につくる「島根の文豪を読む会」(岩町功会長)が主催。鴎外の「最後の一句」、小泉八雲(1850~1904年)の「常識」、益田市出身の作家田畑修一郎(1903~43年)の「出雲・石見」、抱月の「故郷の父」など7作品を、9人の出演者に配役して朗読する。

 岩町会長(89)は「浜田藩開府400年の今年、江戸時代の文化の影響を受け、明治以降に石見地方で花開いた文学作品を朗読で表現したかった」と企画の意図を説明する。

 演出は浜田市出身の劇作家美崎理恵さん(54)=東京都江東区=が担当し、いとこで同市出身のトルコ音楽奏者大平清さん(50)=埼玉県上尾市=が奏でるサズを取り入れる。

 美崎さんは「サズは琵琶のような音色で日本的でもある。朗読と演奏のいいところを引っ張り上げるような演出をしたい」と狙いを話す。大平さんも「今回は日本的な音階を交えて演奏する。余韻が残るので物語に対して面白いと思う」とし、2人は本番直前に朗読メンバーと合流して最終調整する。

 出演者の田中康夫さん(64)=江津市二宮町=は「朗読は動作や衣装がなく難しいが、言葉やイントネーションで気持ちを伝えていきたい」と力を込める。

 朗読劇「時を超えて島根の文豪を読む」は午前11時からと午後3時からの2回開催。入場料は1500円(当日1700円)。問い合わせは同ホール、電話0855(22)2100。

2019年3月15日 無断転載禁止

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