シングル女性支援 活動定着 市民団体「るりっく」発足5年目

参加者(手前)の話に耳を傾ける片岡佳美代表(中央)
 夫との死別や離婚などでシングルになった女性を支える市民団体「るりっく」(代表・片岡佳美島根大教授)が発足5年目を迎え、活動が定着しつつある。松江市内を中心に、島根県内で当事者同士が気軽に交流できる企画を開催し「勇気や力をもらった」との反響が届く。メンバーはイベントを通じ、参加者同士のつながりの広がりに手応えを感じている。

 県青少年家庭課と厚生労働省によると、2000年度に4973世帯だった母子家庭数は、13年度に7576世帯に増加。全国的に増えており、06年度の約115万世帯から、16年度は約123万世帯になった。

 こうした現状を受けて2015年1月、03~10年にドメスティック・バイオレンス(DV)に悩む女性と子どもを対象に松江市内の民間シェルターで支援活動を行った団体を引き継ぐ形でるりっくが発足した。

 当事者の気持ちに寄り添った支援をしようと現在、市内に住む主婦や会社員など8人でつくる。これまで参加者同士で昼食作りや交流会で、悩みやつらさを共有できる場を松江、雲南両市で開催。メンバーの渡部通恵副代表(68)=松江市西津田2丁目=は「互いに力をもらい、共感し合える環境ができ始めた」とうなずく。

 このほど、くれよんハウス(松江市学園2丁目)であったイベントにはシングルマザーなど5人が集まり、日々抱える孤独感や悩みを打ち明け、メンバーを交えて情報交換。松江市内の介護職員(44)は「元気をもらえた。これからの活力になった」と相好を崩した。今後も交流会の継続を予定しており、片岡代表(48)は「語り合いの場が友達づくりのきっかけになればうれしい」と願う。

 イベントに関する問い合わせは片岡代表、電話0852(32)6187。

2019年3月15日 無断転載禁止

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