勇壮な時代絵巻に歓声 津和野・鷲原八幡宮 流鏑馬神事

馬上から矢を放ち、的を射抜く射手
 疾走する馬上から弓矢で的を射る島根県津和野町の伝統行事「流鏑馬(やぶさめ)神事」が14日、同町鷲原の鷲原八幡宮であった。約8千人の見物客が見守る中、国内で唯一、原形を残しているとされる横馬場形式の馬場(約250メートル)で、射手たちが勇壮な時代絵巻を繰り広げ、会場を沸かせた。

 天下太平や五穀豊穣(ほうじょう)を祈願する神事では、鎌倉時代の狩装束を身にまとった流鏑馬射手3人と平騎射13人が馬を走らせ、3カ所に立てられた50センチ四方の的を次々と狙った。全ての的に矢を当てる「皆中」も飛び出し、会場には大きな拍手と歓声が響いた。

 神事は鎌倉時代に始まり、明治時代以降にいったん途絶えたとされる。その後復活し、弓馬術礼法小笠原流宗家の指導を受けた津和野流鏑馬保存会が、県史跡に指定されている同八幡宮の馬場で1976年から毎年開いている。

 山口県防府市から両親と共に訪れた小学生の木村駿佑君(10)は「矢を射るところがかっこよかった。写真もいっぱい撮れた」と満足そうに話した。

2019年4月16日 無断転載禁止

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