女子ログ 子育てのかたち

 「子育てはすべて妻に任せていました」。兄の結婚式のスピーチで、父が言ったこの一言がなぜか忘れられず、数年たった今も心に残っている。

 仕事人間だった父は、私たちが小さいころは、毎日帰りが遅く、休日出勤も多かったので顔を合わさない日々が当たり前だった。

 しかし数少ない貴重な休日にはしっかり家族サービスをしてくれ、毎年家族で旅行に出掛け、部活の試合には必ず駆けつけてくれた。

 今の時代の子育てには合わないかもしれないが、父の背中を見て仕事への向き合い方を教わった私としては、この父流「子育て」もひとつのかたちとしてよいと思う。しかし、スピーチの一言から、あまり育児に参加できなかったことを後悔しているのかなと思った。

 一方、現在保育園児の父親である兄は、イクメンと褒めちぎる程ではないが、積極的に育児に参加をしている方だと思う。

 めいっ子のお風呂や寝かしつけを当たり前にしている姿を見ると、私の父ができなかった「育児」を率先して行っているように感じる。

 昔と今では女性の働き方も変わり、父親に求められる育児も変化してきていると思う。それぞれの家庭にあった方法で、後悔のないよう、今しかできない子育てを存分にやってもらいたいと思った。

 (松江市・ほっとちょこ)

2019年4月21日 無断転載禁止