レッツ連歌(要木木純)・5月23日付

(挿絵・麦倉うさぎ)
 今晩も機を織ってる音がする

見るな見るなは見ろということ  (松江)勝部 政子

 玄関のチャイムにハイとつい応じ

今日話したのあなただけです   (美郷)芦矢 敦子

 瑞風は眺めるだけじゃつまらない

はやりものにはそっぽ向くクセ  (大田)福田 葉摘

 家族からつれなくされる十連休

犬と分け合うカップ焼きそば   (松江)高木 酔子

こんなに会社が恋しくなるとは  (益田)吉川 洋子

散歩の時だけ尻尾ふるポチ    (松江)花井 寛子

 さっそうとシルバーヘアーで街歩く 

体重減らすことが先決      (大田)塩毛 千介

やっと終わった大名行列     (江津)花田 美昭

 令和期の空気も吸って吐いてから

二度の正月味わったよう     (益田)兼子 哲彦

新商品は名を変えただけ     (飯南)塩田美代子

 選挙では役に立たないヤツばかり

飲み食いはするゴミは拾わぬ (隠岐の島)大田 有子

敗軍の将兵を語って       (出雲)吾郷 寿海

 どこにでも闇将軍が君臨し

金は出さずに口ばかり出し    (益田)石川アキオ

のぞいてみたいメダカの学校   (松江)川津  蛙

 きび団子一つで命かけますか

祖父が教える義理と人情     (出雲)栗田  枝

今さらあとには引けぬ男気    (益田)黒田ひかり

 逆上がり今日も明日も明後日も

DNAは嘘をつかない      (江津)岡本美津子

令和がおわるまでにできれば   (松江)相見 哲雄

 量よりも質が大事と気付かされ

ハガキ十枚全部ボツとは     (松江)持田 高行

ポストの前でハガキ見つめる   (松江)田中 堂太

食べられませんウドの大木    (米子)板垣スエ子

 知恵袋堪忍袋があるじゃない

肝心なときつかえないもの    (出雲)櫛井 伸幸

 忘れ物気づいた時はバスの中

見られて困るものはあったか   (浜田)滝本 洋子

おまえが悪いぞあんたが悪いわ  (浜田)勝田  艶

 脱ぐこともめんどうくさくなりました

畳を離れながい外遊       (松江)三島 啓克

 幸せはいつもどおりが続くこと

頑固親父の雷が落ち       (松江)植田 延裕

すべてそだねと受けいれていく  (松江)田部 和美

 ケーキ見て我慢できないダイエット

なるようになるものが人生    (美郷)吉田 重美

 息止めてそっと足おく体重計

へそくり隠すにちょうどよい棚  (雲南)横山 一稔

 定年後のんびりなんてさせぬ妻 

カレンダーが真っ黒になる    (出雲)石飛 富夫

         ◇

 高行さん、堂太さん。すいませんねえ。ボツとなった句の中にも、宝物のような作品があるのですが、この欄では紹介しきれません。

 掲載作はいろいろな観点から選んでおります。ひねりが足りない付句や分かりにくい付句でも、口ずさみたくなるリズムなど、私の気に入った点があれば、選ぶこともあります。逆に発想の素晴らしい句でも、そこで完結してしまって、次が付けにくそうなものは、採用を見送ることもあります。

 というわけで、自信のある句を、ぜひご家族やお友達に披露して、意見をきいてみてください。

 次は、きょうの入選句を前句にして、五七五を付けてください。

                 (島根大教授)

2019年5月23日 無断転載禁止

こども新聞