インテル国際科学技術フェア 田中さん(米子高専生)3位入賞

高い評価を受けた研究内容を確認する田中泰斗さん(右)
 米子工業高等専門学校(鳥取県米子市彦名町)物質工学科4年で卵について研究する田中泰斗さん(19)が、学生の国際学会「インテル国際科学技術フェア」に参加し、材料科学部門で3位に入賞した。シックハウス症候群対策で、卵殻、卵膜が有効との独自の研究成果を発表し「世界の目で評価されたことがとてもうれしい」と胸を張る。

 フェアは今月12~17日に米国アリゾナ州フェニックスであった。80カ国・地域から約1800人が参加し、同部門では約100団体、個人が発表した。

 田中さんの研究は、2018年12月に東京都内であった高校生の全国学会「高校生科学技術チャレンジ」で参加250件中上位6件に選ばれ、フェアには日本代表の一人として参加した。

 研究では、卵の殻と膜がシックハウス症候群の原因物質とされるホルムアルデヒドを吸収する性質を持つことに着目。一定量の卵殻を混ぜ込んだ建築材料の石こうボードを、ホルムアルデヒドを充満させた密閉容器に設置したところ、24時間で人体に害のないレベルまで、ホルムアルデヒドが減少したことを突き止めた。

 A0サイズのポスターにまとめ、発表した。殻は食品工場の廃棄品を使用し、症候群対策に加え、リサイクルにつながる利点もある。

 2年生だった17年12月にも、高校生科学技術チャレンジで研究成果を発表。上位30件には残ったが、あと一歩で上位6件への入賞を逃しており、今回は雪辱だった。インテルフェアでは英語による記述と口頭発表、質問に対応するための補足資料の作成などが求められた。

 約5カ月間かけての準備では途中で挫折しそうになることも度々あった。国内学会で出会った他校の生徒からの励ましが一番の支えになったという。

 「入念な準備、計画の大切さを改めて学んだ」と振り返る田中さん。将来は医薬品開発に携わる研究者を目指し、培った経験を生かそうと熱意を燃やす。

2019年5月25日 無断転載禁止

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