島大生 米作りで雲南振興 担い手育成へ知恵絞る

米作りについて安井修代表(右)から助言を受ける島根大生
 島根大の学生が農業のキャリア学習の一環として、雲南市大東町塩田地区の耕作放棄地を借りて米の生産から販売までを手掛ける「米プロジェクト」をスタートさせ、16日に地域住民と田植えを行った。米作りの技術を学ぶとともに、過疎高齢化や農業の担い手不足が進む地域の活性化へ向け、知恵を絞る。

 同大は2018年、同市を舞台に学生らが研究に取り組む「雲南フィールドステーション」(雲南市大東町飯田)を開設。これを契機に塩田地区で無農薬の米づくりに取り組む農事組合法人・結(ゆ)いの郷(安井修代表)で学生が草取りを体験したことが縁となり、学生主導の「米プロジェクト」が立ち上がった。

 3年計画で、同大生物資源科学部農学コース2年の秦琴乃さん(19)を代表に耕作放棄地10アールを借りて展開。16日は学生11人が、安井代表(64)の手ほどきを受けながら品種「つや姫」のポット苗約1万本を植えた。

 今後は農機具の使い方を教わりながら栽培を進め、収穫した米を大学で販売する。リゾットなどに向くイタリアの「カルナローリ米」作りにも挑む予定で、新たな産地として可能性を探る。

 塩田地区は人口138人、59世帯の中山間地域。秦さんは「米作りのノウハウを学ぶとともに、新規就農者の育成といった地域振興につなげたい」とし、安井代表は「荒廃が進む田舎の集落をどう持続させるか、一緒に考えてほしい」と望んだ。

2019年6月17日 無断転載禁止

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