わらの竜 雨呼ぶ 吉賀で神事

わらの竜を激しく動かす担ぎ手=島根県吉賀町田野原
 高津川の水源、島根県吉賀町田野原の大蛇ケ池(だいじゃがいけ)に伝わる雨乞い神事が16日、現地で営まれ、男衆らに担がれたわらの竜が池の中で激しく暴れた。

 池にはスサノオノミコトに退治されたヤマタノオロチの霊がすみ着き、干ばつの際、わらの竜を入れて雨乞いすると、たちまち雨が降ったとされる。1939年を最後に途絶えていた神事を、雨乞い神事保存会(大庭次男会長)が92年に祭りとして復活させた。

 保存会員や地元の児童生徒ら17人が担ぎ手として参加。約10メートルに及ぶわらの竜を担いで池の周りを練り歩いた後、勢いよく池に飛び込み、「わっしょい、わっしょい」と声を掛けながら豪快に竜を動かした。

 神事の最中に雨が降り始め、見守る人たちから歓声が上がる場面も。最後は池のほとりにそびえる高さ約20メートルの一本杉に竜を巻き付けた。

 初めて担ぎ手を務めた吉賀高校1年の下野翔輝さん(16)は「竜の動きを合わせるのが難しかったけど楽しかった」と話した。

2019年6月17日 無断転載禁止

    • マイベストプロ
    • マイベストプロ島根 マイベストプロ鳥取マイベストプロ