きらめく星 ヘルクレス座を探そう

ヘルクレス座の位置=7月上旬午後10時ごろ、7月中旬午後9時ごろ
さそり座から たどっていって

 星(せい)座(ざ)には、明るい星があって分かりやすいものだけでなく、目立たないものも多くあります。そんな星座も、目立つ星座を手がかりにすれば探(さが)すことができます。

 ヘルクレス座という星座があります。ヘルクレスは、神話に登場するヘラクレスとも呼(よ)ばれる英雄(えいゆう)で、映(えい)画(が)の主人公に何度もなっているほど人気があります。しかし、星座としては、とりたてて明るい星がないので、あまり分かりやすいとはいえません。そこでほかの星座から、ヘルクレス座を探してみましょう。

 夏の夜、南の空の低いところには、さそり座が見えています。赤っぽくて明るいアンタレスという星を通るS字形の星の並(なら)びはよく目立ちます。今年に限(かぎ)っては、近くにとびきり明るい木星(もくせい)も見えていますから、それを目印にすればすぐに見つかるでしょう。

 さそり座の上を見ると、大きな将(しょう)棋(ぎ)の駒(こま)のような五角形が目につきます。へびつかい座です。五角形のてっぺんにある少し明るい星は、ラスアルハゲといいます。その星のとなりに並んでいるやや暗い星がラスアルゲティといって、ヘルクレス座の星です。

 ラスアルゲティはヘルクレスの頭にあたりますので、図を参考にして、残りの胴体(どうたい)の星をつないでみてください。これで空の高いところにある大きな星座だということが分かります。

 ヘルクレス座で注目してほしいのは、M13という番号の付いた天体で、双眼鏡(そうがんきょう)で見ると周辺の星とは違(ちが)い、にじんだように見えます。さらに天体望遠鏡で見れば、たくさんの星が密集(みっしゅう)したものだと分かるでしょう。

 さそり座からヘルクレス座を探す方法を紹介(しょうかい)しましたが、これは一例で、別の星座から見つけることもできます。このように、星座探しは、目印の星座から、となりの星座、となりの星座へとたどっていくことがこつなのです。

◆島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ)

2019年6月26日 無断転載禁止

こども新聞