小中学校へのスマホ持ち込み 賛成?反対? 益田市立匹見中

 益田市立匹見中学校(同市匹見町匹見)ではこのほど、1年生から3年生までの全校生徒で「小、中学校にスマートフォン(スマホ)の持ち込みに賛成か、反対か」をテーマに「全校ディベート」を行った。生徒たちはそれぞれ賛成派、反対派に分かれ、熱っぽく意見を戦わせた。ディベートの後には、各自が自らの意見、主張を文章にまとめることにも挑戦し、山陰中央新報社の「ヤングこだま」欄に投稿した。全員の意見を紹介する。

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 ディベート 意見対立を前提にしたテーマを用意し、賛成側(肯定側)と反対側(否定側)のチームに分かれて、自分の意見とは関係のないところで議論を行う。決まったルールによって行われ、勝敗は第三者にゆだねられる。


■賛成

災害時も即座に対応が可能 1年 齋藤 佑哉

 ぼくは「賛成派」として、スマホを学校に持ち込むことの良い点を考えてみました。

 もし学校にスマホを持ち込んだとします。そして、地震があったとします。そうすると、スマホには即座に緊急地震速報が流れる仕組みになっているので、早めに避難できたり、被害に遭(あ)わないようにしたりすることができます。つまり、災害発生時にスマホがあれば、このように素早く対応することができると思います。

 一方、学校にスマホを持ち込んでいなかったら、スマホを持ってきた時より避難行動が遅れたり、ものが落ちてきてけがをしたりする可能性があります。

 「反対派」の意見では、学校でスマホでゲームをやってしまうのではないか、というのがありました。これを聞いて、確かにぼくももしかしたら誘惑(ゆうわく)に負けて、学校でゲームをしてしまうかもしれないと思いました。

 ぼくは将来、スマホを買ってもらえることになっています。その時はスマホゲームの誘惑に負けないように、ゲームは家で時間を決めてする、学校ではやらないなど、ルールを決めて使いたいです。


便利で授業にも使いやすい 1年 大谷 天翔

 ぼくは「賛成派」として、スマホを学校に持ち込むことの良い点を考えてみました。その理由は三つあります。

 一つ目は、授業の時に、いろいろな場面で役立つことがたくさんあることです。

 例えば、プールの授業の時に防水機能が付いているスマホがあれば、友達のフォームの確認の動画が撮(と)れるからです。ぼくの経験からいうと、プールの上から撮ると水中での体の動きが見られないからです。

 また、スマホがあるとWi-Fiにつないで、授業に関係のあるゲームやアプリができるからです。うまく使えば、復習をすることもできます。

 二つ目は、スマホはバッテリーが長持ちして、その分使いやすいということです。今学校で使っているタブレットは、開いたり閉じたりするのに時間がかかるので、みんなに迷惑を掛けることが多いです。

 タブレットとスマホを比べた時、もちろんタブレットもいいところがありますが、スマホの方が便利で使いやすいので、持ち込みに賛成です。

 将来はスマホの危険なアプリ、広告などは使わないように注意したいです。


不審者から身の安全守れる 1年 澄川 一樹

 ぼくは「賛成派」として、スマホを学校に持ち込むことの良い点を考えてみました。それは、スマホがあれば、不審者から身を守ることができるということです。

 例えば登下校中などに不審者(ふしんしゃ)から話しかけられた時に、スマホを持っていれば、すぐにだれかに連絡したり、写真に撮ることで、車の番号や特徴、服装などについて、警察により詳しい情報を伝えることができると考えました。危ない目にあまり遭わなくなり、つまり毎日が安全に過ごせると思います。

 「反対派」の意見の中には、スマホが盗難に遭ったり、落として壊れたりする恐れがある、持っていない人が仲間外れにされる場合がある、SNS(会員制交流サイト)でのトラブルやいじめが起こる原因になる、誘惑に負けて授業中に動画を見たりするなど、さまざまな意見がありました。これを聞いて、ぼくは親と使い方を相談して、スマホを持ってくればいい、と思いました。

 ぼくは今スマホを持っていますが、使い方について親から制限されています。ルールを守って、トラブルなどに巻き込まれないように使っていきたいです。


休み時間中にリフレッシュ 2年 青江美咲季

 私は「賛成派」の立場で、スマホを学校に持ち込むことの良い点を考えてみました。賛成の理由は二つあります。

 一つ目は、スマホがあれば、休み時間に気持ちをリフレッシュできるからです。私だったら、休み時間に音楽を聴いて、次の時間に集中できるようにしたいです。ずっと授業ばっかりだと、逆に集中できなくて習ったことも頭に入ってこないので、休み時間だけでもスマホなどを使ってリフレッシュしてもよいのではないか、と思います。

 二つ目は、スマホがあれば、修学旅行などで手軽に写真を撮ることができるからです。私が小学5年生の時の修学旅行では、先生が写真を撮ってくれたけど、学校でしか見ることができなかったので、みんなと記念に写真が撮れたらよかった、と思いました。

 私は将来スマホを持つようになったら、ルールを守って安全に使いたいと思います。


災害時に素早く連絡取れる 3年 大谷 光生

 ぼくは「賛成派」として、スマホを学校に持ち込むことの良い点について考えてみました。その理由は、スマホを持っていると、災害などの時に素早く連絡が取れるということです。

 インターネットで調べてみると、2018年6月に起きた大阪北部地震では、ちょうど通学時間と地震が発生した時間が重なって、通学途中の子どもたちの安否の確認が思うようにできなかったそうです。ぼくたちの周りではいつ、何が起こるか分からないので、スマホを持っているとすぐに連絡などができ、安心できると思います。

 「反対派」の意見を聞くと、学校の休み時間や授業中にゲームをしたり、音楽を聴いたりして、勉強に集中できなくなる、という意見がありました。ぼくは、スマホを持ち込むのだったら、ちゃんとルールを決めてからでないといけない、と思いました。

 今回のディベートで、反対派の意見を聞く中で、スマホを持っているといろいろなトラブルが起きてしまうことも分かりました。だから、ぼくが将来スマホを持つようになったら、トラブルが起きないようにちゃんと考えて使いたいです。



■反対

タブレットさえあれば十分 1年 青江 来夢

 今回のディベートで、私は「反対派」に立って討論しました。反対する理由は二つあります。

 一つ目は、匹見小学校と匹見中学校には児童、生徒それぞれに1台ずつ学習用タブレットが配備されているからです。タブレットとスマホはほとんど機能が同じですから、スマホをわざわざ学校に持ってくる必要はないからです。

 もちろん、違う機能もあります。それは、スマホはゲームと通話ができることです。でも、学校は元々勉強する場所だから、ゲームと通話をする必要はないので、当然スマホも必要ないと思います。

 二つ目は、もしスマホを学校に持ってきて誤って壊してしまうと、お金がもったいないし、いろいろな人にたくさん迷惑が掛かります。

 例えば、先生が親に謝ったり、自分が先生や親に謝ったりしないといけません。そして、最後には弁償(べんしょう)しないといけなくなるかもしれません。さらに、もし自分のスマホを友達に貸して壊されたら大変です。

 私は高校生になったらスマホを買ってもらえる予定なので、人に迷惑が掛からないように大事に使いたいです。


仕事や勉強に悪影響及ぼす 1年 大谷 奏真

 ぼくは「反対派」として、スマホを学校に持ち込むことの悪い点を考えてみました。

 ぼくは普段、学校の休み時間には図書室で本を借りたり、友達と神楽の練習をしたりして過ごしています。もしスマホがあると、ゲームをしたり動画を見たりして、休み時間中はずっと使ってしまうと思います。そうすると、学校での楽しみは友達とスマホで遊ぶことになってしまうと思います。

 それに、スマホが優先になってしまって、しないといけない仕事や勉強もやらなくなってしまいます。インターネットで調べてみると、勉強には関係ないからいらない、という意見がほとんどでした。

 「賛成派」の意見には、学校にスマホを持ってくると、もし登下校の時に不審者に会った時、写真を撮ったり親に連絡したりできるということや、機能制限をかけて必要な時だけ使う、というのがありました。ぼくは、スマホのいろいろな機能で便利な使い方ができていいなと思いました。

 ぼくは高校生になったらスマホを買ってもらう予定ですが、その時は人に迷惑を掛けない使い方をしたいと思います。


使いたいとの誘惑に負ける 3年 栗栖 和虹

 私は「反対」の立場で理由を考えました。それは、学校にスマホを持ち込むと、休み時間や授業中にスマホを使いたいという誘惑が出てくるということです。

 インターネットで中学生のスマホ所有率を調べてみると、2018年までで7割以上の人が持っていて、スマホデビューの時期は中学校入学時が一番多いことが分かりました。

 そして、スマホを持つ最大の理由がコミュニケーションを図るための利用で、LINE(ライン)などをするためでした。つまり、スマホは友達とコミュニケーションを取るために持つことになります。

 学校にスマホを持ち込むと、きっと使いたいという誘惑に負けるに違いありません。でも、学校は勉強する場なのにスマホを使う場になるのはいけない、と思いました。

 今回のディベートで、「賛成派」の中にもいい意見がたくさんあり、悩んだ場面もありましたが、やはり学校にスマホは持ち込まない方がいい、と思いました。

 私はまだスマホを持っていませんが、スマホを持つようになった時は、しっかりメリハリをつけて使いたいです。


怖い「LINE」でのいじめ 3年 澄川 光星

 私がスマホの学校への持ち込みに反対する理由は、トラブルがたくさんあるからです。その例として、SNSアプリによる問題があります。

 ディベートでの立論(論の趣旨や筋道を組み立てる)のため、スマホによるSNSアプリでの問題について、インターネットで調べてみたところ、2013年に熊本県で同級生からLINEでいじめを受け、女子生徒が自殺した、という事件があったことを知りました。私はLINEでのいじめは怖いと思いました。

 それ以外にもたくさんのトラブルがあり、いじめを受けている人の立場になってみると、スマホを学校に持ち込めるようになってはほしくないと思います。

 今回のディベートで「賛成側」の意見を聞くと、災害時に役立つといった意見もあり、確かにスマホがあると便利なこともあると思いました。

 これから先、小、中学校にスマホが持ち込めるようになるかは分かりませんが、いじめをなくすことができないのであれば、持ち込みをしない方がいいと思います。これからスマホを使う時には、間違った使い方をしないようにしたいです。


破損や盗難などリスク多い 2年 山根 菜月

 私は「反対派」の立場で討論しました。もしスマホを学校に持ってきたらたくさんのリスクがある、と思ったからです。

 まず、通学途中や学校内で壊れてしまうかもしれません。気をつけていても落とす可能性は十分あります。

 次に、盗難の恐れがあります。たとえ先生に預けていても、100%大丈夫とは言い切れません。最後に、友達になくされたり、壊されたりするかもしれません。小、中学生が他人のものを壊すと、その責任は親になります。もしかしたら弁償しないといけないかもしれません。

 また、スマホを持っている人はいいですが、持っていない人は仲間外れにされるかもしれません。今はLINEなど、友達同士で話せるものがたくさんあるので、そこからいじめにつながることもあると思います。

 今回のディベートで、「賛成派」の中に、災害時に親に連絡が取りやすい、という意見がありました。私はこの意見を聞いて、学校にスマホを持ってくる良さも少し分かりました。これからは誰もがスマホを持つ時代になると思うので、スマホを上手に使いたいなと思いました。

2019年6月27日 無断転載禁止

こども新聞