大崎事件の最高裁決定に抗議声明 法学者「刑事司法の理念揺らぐ」

 記者会見で、大崎事件の最高裁決定に対する抗議声明を発表する成城大の指宿信教授=12日、東京・霞が関の司法記者クラブ

 1979年に鹿児島県で男性の遺体が見つかった大崎事件で、懲役10年が確定し服役した原口アヤ子さん(92)の第3次再審請求を退けた6月の最高裁決定に対し、有志の刑事法学者が12日、「『疑わしいときは被告人の利益に』という鉄則に反し、刑事司法制度の基本理念を揺るがしかねない」と抗議する声明を公表した。

 成城大の指宿信教授ら6人が呼び掛け、他に86人が賛同人に名を連ねた。東京都内で記者会見した指宿教授は「最高裁決定は刑事法学者の間でも衝撃をもって受け止められた。再審の門が再び閉ざされるのではという危機感の表れだ」と話した。

共同通信社 2019年7月12日 無断転載禁止